埼玉県教育委員会は4日、県立川口工業高校の40代の男性教員が、修学旅行前に担任するクラスの生徒から集めたパスポート28冊のうち1冊を紛失し、男子生徒1人が修学旅行に参加できなかったと発表した。保管していた机は施錠しておらず、県教委は「管理が不十分だった」として教員の処分を検討している。 県教委によると、同校では1月29日~2月1日まで台湾で修学旅行を実施。生徒が持参し忘れないように、担任が事前に全員のパスポートを預かることにし、担任は職員室と教科準備室の2カ所の机の引き出しで保管していた。 担任は1月下旬頃に男子生徒のものがなくなっていることに気付いた。探したが見つからず、出発前日に生徒と保護者に謝罪。担任は引率のため修学旅行に参加したが、生徒は参加できず、この間は学校に登校したという。