AIがオフィスに入り込む2030年に向け、人と組織は何をすべきか。人はAIが解けない難題を解決するスキルを身に付ける必要がある。組織はイノベーションを生み出すカルチャー(文化)を作れるかが鍵となる。 野村総合研究所(NRI)における調査研究の成果を基に、2030年のオフィスや組織のあり方を解説する本連載は今回が最終回となる。AI(人工知能)時代の到来に向けて、人と組織がどのように動き始めればいいかを考えてみたい。まず連載で描いてきた2030年のオフィスと組織の姿を振り返ろう。 2030年にはAIやロボットの活用が進み、人や組織の役割が変わる。AIが「人の仕事を奪う」のではなく、AIによって「人が担うタスクが変わる」と捉えるべきだ。 2030年のオフィスはAIと共存 人は人ならではの価値を発揮することに専念でき、提供する付加価値が高まる。その状態をオーグメンテーション(拡張)と呼ぶ。人の付加
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