ある人にとっては、道に迷った時の救いの場所であり、ある人には、未知なる明日への希望ともなる。カーネーションの音楽を聴いていると、ふと、そう思えることがある。時代に向き合いつつも、押し流されることなく、いついかなる時でも気にせずにはいられないような、確たる存在感を放ち続けている。その立ち位置というか、距離感が実に好ましい。 そのカーネーションを率いるのが、直枝政広だ。バンドとはいえ、メンバーチェンジを重ね、いまや大田譲との2人だけ。「スティーリー・ダン状態というか、楽曲ができたら、それに合わせて必要なミュージシャンに声をかけて作っていく。そのスタイルが、ようやく様になってきました。バンドらしいバンドではないけど、ライブになると、その時々のメンバーならではのバンドサウンドがちゃんと生まれるんです」
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