病気やけがで一定の障害のある人が受け取れる国の障害年金で、支給を認める人の割合や金額を決める等級の判定結果に、障害の種類や部位によって大きな差があることが、厚生労働省が初めてまとめたデータで分かった。身体や視覚・聴覚障害は支給が認められやすい一方、内臓疾患や精神・知的障害では認められなかったり、等級が低く判定されて支給額が少なくなったりしていた。 身体障害は検査数値などで判定基準が明確だが、内臓疾患などは主観が入りやすい生活能力といった基準で判定される。障害者団体は「年金を受け取りやすい障害と、受け取りにくい障害があるのはおかしい」と是正を求めている。