オバマ氏をヒトラーに見立てたポスターを掲げ、訪問に抗議する人々=中野智明撮影 【ソウェト=山尾有紀恵】オバマ米大統領の南アフリカ訪問に抗議するデモが29日、旧黒人居住区ソウェトのヨハネスブルク大学前で行われた。約200人が参加した。 特集・アフリカはいま 参加者らは、オバマ氏がイスラエルのパレスチナ占領を擁護し、かつて南アで行われていたアパルトヘイト(人種隔離)政策と同様の組織的な人権侵害を黙認していると批判。 オバマ氏をナチスドイツのヒトラーに見立てたポスターや「ノー、オバマ」と書いたプラカードを掲げ、「バラク・オバマは去れ」などとシュプレヒコールを上げた。 レソホノロ・シャーレさん(41)は「占領された自分の土地を取り戻す戦いは南アでも続いている。パレスチナには強く同情している」と語った。アフリカにルーツを持つオバマ氏が、米国内外の黒人の格差問題に十分取り組んでいないという不満