(英エコノミスト誌 2012年3月24日号) キューバにようやく変化が訪れている。米国には、それを後押しするためにもっとできることがあるはずだ。 1998年、時のローマ法王ヨハネ・パウロ2世がキューバを訪問した。世界は、法王の故国ポーランドで共産主義を打倒したような政治的開放がキューバにも訪れることを期待した。 残念ながら、ベルリンの壁崩壊から20年が過ぎても、キューバは共産主義が生き延びている世界の一握りの国々の一角を占めている。 2006年、フィデル・カストロ氏は病に襲われ、権力の座を降りることを余儀なくされたが、年の近い弟のラウル・カストロ氏が高齢のスターリン主義者の一団に周囲を固められて国を率いている。 3月下旬にローマ法王ベネディクト16世がキューバを訪問する際、期待は以前よりも小さいだろう。 遅々とした歩みでも、今回は違う? だが、その間にも、キューバでは重大な変化が始まってい
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