家電量販店最大手のヤマダ電機<9831.T>がエス・バイ・エル買収で参入するなど、広がりが予想される市場に異業種も入り乱れての競争となる。ヤマダ電機は「家電のように仕入れて売れば売上げになるものではない。費用や企画が先行したが、来期からスタートできる準備は整った」(岡本潤副社長)としており、圧倒的な調達力などを武器に、来期、本格的に市場に打って出る構えだ。 迎え撃つ住宅メーカーは、本業としての自負がある。積水化学工業<4204.T>の塩将一・住宅カンパニー技術部グループ長は「これまで省エネ住宅で培ったデータの蓄積もあり、機器などをどう使いこなせば良いかという提案で差別化できる」と自信を示す。同社は、太陽光発電システム搭載住宅の累積建設棟数が10万棟を超え「ソーラー住宅建設棟数NO1」としてギネス世界記録に認定されたほか、スマートハウスの中核となるHEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・