日本年金機構が性同一性障害で性別変更した人を判別するため、10桁の基礎年金番号のうち前半4桁に固定番号を付けていた問題で、厚生労働省は8日、固定番号の使用を廃止し、性別変更前の番号を継続して使えるよう制度を変更する方針を固めた。 勤務先に性別変更を知られるなどプライバシー侵害に当たると批判が出ていた。厚労省は同日、改善を要望していた当事者団体「日本性同一性障害と共に生きる人々の会」に制度変更を通知。今後、省内で協議を重ね、正式決定する。 厚労省によると、固定番号を付けられた人は少なくとも300人以上。今後、希望する人に性別変更前の番号を付与するという。