証券取引等監視委員会は30日、資産運用会社アマデウスアドバイザーズ(東京都港区)が、国内の五つの年金基金から預かった資産約4億円を消失させたなどとして、同社に対し、金融商品取引法違反の疑いで行政処分をするよう金融庁に勧告した。 監視委によると、同社は厚生年金基金や企業年金基金から計約18億円を預かっていたが、このうち約4億8千万円を必要な調査をしないまま同社社長の親族会社に投資。その結果、2011年12月末時点で出資額の9割にあたる約4億2千万円が消失しているという。 同社は、不必要に複雑な投資の仕組みをつくることで基金から報酬を過大に受け取り、資産を預けていた信託銀行にも虚偽の報告をしていたという。 最新トップニュース