アフリカというと、遥か遠くの国々というイメージだ。アフリカ人の友達がいる人もあまりいないだろう。だが、身近な東京にアフリカ人が集中して住むエリアがある。寅さんで有名な葛飾区だ。柴又より少し西の高砂、立石、四つ木にエチオピア人コミュニティーがある。今回は知られざる「東京のアフリカ」を紹介する。 葛飾区にエチオピア人コミュニティーがあると知ったのは今年1月。立石の葛飾区勤労福祉会館でエチオピア人主催の新年会が開かれると聞き、エチオピア料理に釣られて出かけて行った。会場に入ると、狭いスペースに約40人ものエチオピア人の男女がひしめいていた。エチオピア人といえば、テレビでマラソン選手を見たことがあるだけ。直接会って、話をするのは初めての経験だった。 テフという穀物からつくる主食の「インジェラ」、鶏肉の辛口シチュー「ドロワット」、ラムのマイルドソース煮「イェベグアリチャ」……たくさんの料理が出てきた
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