鳥取県岩美町立岩美中3年の岡野元哉君(14)が、同町の浦富海岸などに漂着した貴重な貝類・ルリガイを見つけて観察し、山陰海岸学習館研究員とまとめた論文が、日本貝類学会誌「VENUS」(ビーナス)に掲載された。 観察開始以来、約1年がかりでまとめた労作で、岡野君は「好きなことにコツコツ励んだ成果が認められてうれしい」と話している。 ルリガイは、沖縄周辺など温暖な海域に生息する。日本海側にもまれに漂着するが数は少なく、死んでいる場合が多いことから、繁殖を始める大きさや産卵頻度などの生態は不明な点が多いとされる。 岡野君は貴重な貝を集めるのが趣味で、小学生の頃から頻繁に海岸に通い、貝を見つけるたびに同学習館に持ち込んだり、図鑑で種類を調べたりしていた。そのため、ルリガイが珍種であると知っており、2010年9月に浦富海岸へ大量に漂着しているのを見つけ、一部を拾って同学習館研究員の和田年史さんを訪