5月の既存店月次売上高がついに下げ止まったマクドナルド。13カ月続いていた前年割れからの脱出だけに画期的なニュースともいえるが、その中身は前年同月比で客数が3.1%減少したのに対して、客単価が3.7%上昇し、結果的に既存店売上高が0.5%アップしたという格好だ。背景にはどのような戦略があったのか。 マクドナルドを運営する日本マクドナルドホールディングスは、既存店売上高の前年同月比割れが続いたことを受け、主力商品を“値上げ”する一方、キャンペーンやクーポン券配布による“値引き”により、客単価アップと集客力拡大の“最適解”を追求することに力を注いできた。 その結果、たとえば本来、単品では倍近い価格差がある「チーズバーガー(150円)」と「ダブルチーズバーガー(店舗により異なるが300円前後)」が、セット価格(ポテトとドリンクMサイズのセット、以下同)では逆転するといったケースが、一部の店で出て
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