「あの野郎、死なないかな」。誰でも生きているうちには、何度かそう思うことがあるかも知れない。そうした思いを汲み取るかのように、ネット上には、依頼者の代わりに呪いの儀式を行う「呪い代行」サイトが数多く存在する。 「恋人の浮気癖を治す」「商売繁盛」などの比較的軽いものから、「嫌いな相手を徐々に弱らせ死に追い込む」といったメニューが用意されていて、方法も西洋魔術をベースにした「悪魔召喚」から、古典的な「丑の刻参り」まで様々だ。価格は、軽い内容だと数千円からだが、「呪殺」は大体10万円から、高いところだと80万円以上する。 ある「呪い代行」サイトには、「大嫌いだった上司が交通事故に遭いました」という声が紹介されているほどだが、そもそも、人を呪い殺そうとすることは法律的に問題ないのか。また、仮に「呪い代行」を利用して、効果を感じることができなかった場合、返金を要求することはできるのだろうか。西川英樹