このInstagramをはじめ、TwitterやFacebookなど、森美術館の公式SNSの「中の人」を務めるのが、同館広報・プロモーション担当の洞田貫晋一朗(どうだぬき・しんいちろう)だ。洞田貫は2006年森ビルに入社。森アーツセンターギャラリーおよび六本木ヒルズ展望台東京シティービューの企画・運営・広報などを経て、15年から現職を務めている。 そんな洞田貫が所属する森美術館のプロモーション戦略はユニークだ。 日本の美術館では、(森美術館と同程度の大規模展覧会であれば)駅などで見かける交通広告に出稿する慣習が根強い。しかし、森美術館ではほとんど交通広告を出さないという。 「交通広告はかなり高額で、1週間や2週間などの単位でしか掲出できません。しかも誰が見たのかという分析もできない。(広告に)たまたま出会った人しか情報を得ることができないし、出会ってもそのうち何人が当館に来てきてくれるのか
