機動隊とデモ隊の衝突が発生したチリの首都サンティアゴ(2019年10月28日撮影)。(c)CLAUDIO REYES / AFP 【10月29日 AFP】チリのセバスティアン・ピニェラ(Sebastian Pinera)大統領は28日、10日間にわたる抗議デモを受け、内閣改造を発表した。しかし、発表後もデモ隊と治安部隊が衝突するなど、混乱収束の見通しは立っていない。 チリで続く社会的・経済的な不平等に対する抗議デモでは、これまでに少なくとも20人が死亡。28日には首都サンティアゴのほか、地元メディアによるとバルパライソ(Valparaiso)やコンセプシオン(Concepcion)でも暴動が発生した。 デモ参加者らはピニェラ大統領の辞任を求めており、低い賃金・年金や高額な医療・教育、貧富の差の拡大への不満を背景に、市民による抗議活動としては過去数十年で最大のものとなっている。 ピニェラ氏は