イベロアメリカ(イベリア半島系=スペイン・ポルトガル系=米州)の19カ国と、イベリア半島3カ国(スペイン、ポルトガル、アンドーラ)の計22カ国の首脳が毎年1度集うイベロアメリカ首脳会議の第21回会議が10月28~29日、パラグアイの首都アスンシオンで開かれた。 加盟国の半数の11カ国の首脳が欠席し、会議史上最悪の<首脳欠席数>となった。だが、議論にかなり本音が出て、スペインのホセルイス・ロドリゲス=サパテロ首相は「いつになく実りある議論だった。世界経済の危機が議論に拍車をかけた」と評価した。 会議は、「国(政府・諸機関)は、社会正義を伴う持続可能な開発を促進する機関としての役割を担う」と、「国家の復権」を強調する「アスンシオン宣言」を採択して閉会した。 首脳陣のなかで脚光を最も浴びたのは、エクアドールのラファエル・コレア大統領だった。会議に出席していた世界銀行ラ米担当責任者が発言しようとし