23日から来日するオバマ米大統領は、国賓招待された外国首脳恒例の国会演説を見送る方針だ。ファーストレディーのミシェル夫人は同行せず、ケネディ駐日米大使が代役を務める。宿泊先も国賓の大半が使う東京・元赤坂の迎賓館ではなく、都内のホテル。異例ずくめの来日日程となる。 親密さを演出する狙いから日本側が国賓として招く形式にこだわったのに対し、オバマ氏が「ビジネスライク」と称される自らの流儀を通したことが背景にある。双方の温度差があらためて印象付けられた。 前回国賓として1996年に来日したクリントン米大統領(当時)は衆院本会議場で演説した。オバマ氏について日本政府筋は「日程が窮屈で難しかった」と説明する。最近の国賓では今年3月にベトナムのチュオン・タン・サン国家主席、昨年6月にフランスのオランド大統領が演説した。 ミシェル夫人は今年3月、中国に2人の娘を連れて7日間滞在した。日本政府は、中国への対