[ムババーネ 7日 ロイター] アフリカ南部のスワジランドの国会議員が、国の財政危機を解決する1つの手段として、伝統的な神霊治療師や予言者に対する税率を引き上げるよう、政府に求めている。 同国の霊媒師は年間10リランゲニ(約95円)のライセンス料を納めているが、国会議員のクマロ氏は議会で、霊媒師らがここ数年で料金を4倍に引き上げているとし、税金をもっと支払うべきだと主張した。 スワジランドの財政赤字は2010年の経済生産比で15%まで膨れ上がっており、政府は中央銀行の準備金取り崩しや公務員給与の支払い遅延などでしのいでいる。 国際通貨基金(IMF)は、行政権や立法権を持つ国王のムスワティ3世が、王室や軍事面での支出削減に消極的であることから、スワジランドへの救済融資を拒否している。