長引く不況に伸びない視聴率。国民のテレビ離れが叫ばれる中、番組制作費は10年前の半分とも1/3とも言われている。テレビならではの大掛かりなセットを組んだ番組は特定され、豪華なキャスティングは番宣以外にありえない。自主規制という名のもとに体を張れる企画も限られ、金もなきゃ無茶もできないというのが今のテレビバラエティー。そんなテレビバラエティーに残された道は頭を使うこと。つまり企画というアイデアだ。低予算でもその企画さえ見事であれば面白い番組ができる。『ホコ×タテ』(フジテレビ系)などの例を出すまでもなく、それは当然のことといえるだろう。予算が限られ、なにかと風当たりが厳しいテレビバラエティー界。そんな状況を打破するためには、とことん視聴者を楽しませる秀逸な企画が必要となっている。 しかし、今秋始まった新番組の中には、まったくと言っていいほど同じネタを扱う番組が多い。たとえば、『ストライクTV