阪神からFAで移籍したヤクルトで、ユニフォームを脱ぐ決断をした藤本敦士。通算1000試合出場を果たすことはできるのか。 「記録」と「記憶」。 引退会見ができるような選手には、たいていいずれかの要素が備わっているものだ。 8月26日に引退を表明したヤクルトの宮本慎也のように、2000本安打を達成した名球会選手であれば、記憶、記録ともにインパクト十分である。 9月9日に引退を発表したチームメートの藤本敦士は、どちらかと言えば記憶に残る選手だった。 通算2126安打(9月12日現在)の宮本と比べれば、3分の1にも満たない619安打など、記録の面ではさほど際立った項目は見当たらない。 それでも藤本は、数々の記憶を野球ファンに与えてくれた。 阪神時代、主力選手として2003、2005年のリーグ制覇に尽力したこと。そして、自らの意思で人気球団を去り、ヤクルトへ移籍したこと……。 会見で藤本は、現役生活
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