今季は特別ルールでNPB公式戦、交流戦ともに「9回引き分け」になっている。延長戦がないので、各チームの引き分けは激増している。これがペナントレースにも、選手の個人成績にも大きな影響を与えている。 NPBのペナントレースは「勝率」で優劣をつける。勝敗いずれにも含まれない「引き分け」は、特に競り合いになると勝ちに等しい意味がでてくる。 今季の引き分けは、6月4日時点では両リーグ計341試合で45試合、率にして13.2%、延長10回引き分けだった2020年は720試合で40試合、5.6%、延長12回だった2019年は858試合で22試合、2.6%だからまさに激増している。 今季に限って、ペナントレースは「引き分け」がカギを握ると言っても過言ではないだろう。 同点の最終回にクローザーというケースが多い チーム成績だけでなく、個人成績、特に投手成績にも影響が出ているが、とりわけ大きいのがクローザーだ
![最終回を無失点リリーフ→引き分けても「ホールド、セーブもなし」 クローザーを称える成績がないのは、少しかわいそう【9回打ち切り】(広尾晃)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/a7e1c8772992efa4e583eac04ac02b7b4b4a12e6/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnumber.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fa%2Ff%2F-%2Fimg_af45fe7a20ab56c0b66e952365ba9240202719.jpg)