平成23年度から施行された小学校の現学習指導要領で、ローマ字の読み書きは4年生から3年生に前倒しされた。理由の一つは「小3から総合学習のコンピューターを用いた調べものなどで、キーボードを使う機会が増えるから」(文部科学省)。パソコンでのローマ字入力のためだ。 ローマ字入力は各種キーボードで使えるため、社会に出て戸惑わないために最良の選択かもしれない。ただ、言葉も幼い児童が「『あ』はa、『か』はka…」とパソコンのために暗記している光景には、ふと疑問も生じる。日本人は、日本人のための日本語入力キーボードを、まだ手にしていないのだろうか、と。■ ■ 今から34年前、確かにそれは生まれたはずだった。 昭和55年に製品化された親指シフトキーボードには、左右2つの親指用シフトキーとかなキーとを同時打鍵するという新しい発想があった。シフトなし、左シフト、右シフトの使い分けで1キー最大3文字を割り
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