2024年3月1日、熊本県小国町の山中に、画期的な地熱発電所が完成し運転を開始した。 完成した地熱発電所1号機 開発の決め手となった自走式掘削機 周辺に放牧された道産子の馬 手掛けるのは、国内で1000店舗以上を展開する業務スーパーの創業者、沼田昭二さん(69)だ。沼田さんは、業務スーパーの経営を長男に譲り、新会社「町おこしエネルギー」を立ち上げ、流通業界で培った独自の手法を取り入れて、日本各地で地熱開発を進めている。 熊本県小国町に完成したのは、記念すべき、その第1号機。出力約5000キロワット、8000世帯分の電力を生む本格的な地熱発電所だ。売電収入は年間14億円を見込んでいる。 (テレビ朝日アナウンサー 山口豊) 驚異的なスピードで完成した“業務スーパー流”地熱発電所私は約2年間にわたり沼田さんの取材を続けてきた。 今年1月下旬は地熱発電所の心臓部、タービン試運転の日。まだ雪の残る山