「会社のため」と「自分のため」をホンキで天秤にかけなきゃならない場面では、絶対に「自分のため」を譲ってはいけないよ、と痛感した私の原体験を二つほど。 コンサルティング会社で働いていた頃、総合商社に勤める親友を引き抜いた。ちょうどゴールデンウィーク前に前職を離れることになっていたので、久しぶりに休みをとって奥さんを旅行に連れて行きたいと話していた。新天地での挑戦は連休明けから、ということで。 すると、会社の人事から、「貴方に入ってもらおうと思っていた自動車メーカーのプロジェクトがもうすぐ始まる。だから、連休明けスタートでは困る。連休直前から出社して欲しい」。彼は泣く泣く、予定していた奥さんとの旅行をキャンセル。しかし、いざ出社してみると、このプロジェクトは顧客の都合でキャンセルされていた。彼は連休の間の5月1日、2日を、オフィスでやることもなく座っていたという。 同じく、コンサルティング会社
昨日のエントリ『どんな会社でも楽しくやる方法』の続き。 左下の方の『今日のひとこと』で紹介している斉藤一人さんのオフィシャルページより。日本一の大金持ちとして有名な方です。 斎藤一人オフィシャルページ 今日の言葉 "私は自分を信じています。信じているからどんな問題も乗り越えられる。 神様は自分に乗り越えられない問題は絶対に出さないものです。 だから、どんな問題も乗り越えられるようになっているんです。 安心して、乗り越えられる方法を考えてください。すぐ、乗り越えられる方法が浮かびますよ。もし、すぐ浮かばなかったら、ほっとけばいいんです。 勝手に時間が解決してくれますから。 結局解決できない問題なんてないんですよね。" http://www.hitorisangayatteru.com/ そうなんです。自分にやってくる問題は全部解決できるんです。ちょうどいいレベルの問題しかやってきません。そし
今日もつづけて仕事シリーズ。なんだか『シゴタノ』みたいになってきました。 シゴタノ! - 仕事を楽しくする研究日誌 http://cyblog.jp/ 会社に気持ちよく行く方法です。なかなかどうして仕事に行くのは気が重いということは誰にでもあると思います。そんなときに使えるテクニック。 会社に早く行くこと。いつもと30分でも1時間でもいいから早く行く。やることなんてなくてもいいから、とにかく早くいく。損な気もするけれど、とにかく早くいく。 騙されたとおもってやってみるとこれが案外効果的です。ちょっと時間を早くするだけで、こんなにも違う世界があったのかと驚くはずです。いつもと同じ風景。同じ電車。同じオフィス。全てが同じなのに不思議と全てが違って見える。きっと素敵な発見がいくつもあるはずです。 特に晴れの日がおすすめです。一度やるとやみつきになります。気が重いときほど、腰を軽くするのがコツです
梅田望夫さんの一連のエントリで会社や仕事論が話題になっているので、前回のエントリ「RPGと人生ゲームのコツ」に続けて仕事の考え方について。 何か仕事環境に不満があったら、自分の課題だと考える。理想と比較してしまうと、いつまで経っても不満はなくならない。理想状態だったら確かに何でも簡単にできるだろう。スイスイ、パッパッと片付けられる。仕事も人も自分の要求通り管理通り、それが理想的かもしれない。でもそれじゃ、自分のレベルは上がらない。スイスイばかりやってると逆に人生はスイスイいかなくなる。 環境が難しければ難しい程、自分のレベルが上がったからだと考える。自分のレベルが10だったら、レベル20の課題はやってこない。せいぜいLv12〜13程度まで。レベル30の敵が現れたら、自分がレベル28くらいになったんだと喜ぼう。 問題がやっかいならやっかいなほど、神様に認められたようなもんだ。「俺はこんな上級
人間は2つのタイプに分けられるという。自分の能力は固定して変わらないと考える人(fixed mindset=固定思考)と、ずっと成長し続けると考える人(growth mindset=成長思考)である。スタンフォード大学の心理学の教授で「Mindset -- The New Psychology of Success」の著者のキャロル・ドウェック(Carol Dweck)の発言である。ラジオ番組Tech Nationでのドウェックへのインタビューの最初でそう述べている。リンク先ではインタビューのMP3ファイルがダウンロードできる。このブログ記事はそのインタビューの内容紹介である。 能力を固定的に考えている固定思考の人にとって、人生とは失敗を犯さず、知的に見えるように振る舞い、自我を誇示することを通じて自分の存在を証明することであり、成長は関係がない。成長し続けると考える成長思考の人にとっては
梅田さんのブログで紹介されていた、「お金のリテラシー」に関するエントリーを読んで、例えば自分の子どもたちに教えたい、本当のファイナンシャル・リテラシーとは何か、考えてみた。 上のエントリーでは「資本を提供したら増えて帰ってくる」、「資本を借りたら幾ばくかの金利を払わなければならない」なる資本主義の基本原則が述べられている。 しかし、金融業界に身をおくものとして、僕は「お金のリテラシー」の本質は資本コストでも割引現在価値でもポートフォリオ理論でもなく、もっともっとシンプルなものであると思う。以下、考えた「5つのルール」: ルール#1:お金については、管理や理解に時間と労力を使うかどうかによって、最終的に手元に残るお金は大きくかわる。だから、さぼらずにまずは努力をしてみよう。 お金と向かい合うのは何かと面倒だから、できたら考えたくもない。でもその結果、不要なものにお金を払い続けたり、世の中にも
さて次はねと要素をどんどん並べていくとかえって本末転倒になるので、「ウェブ・リテラシー」「友達のネットワークに働きかける営業力」ともう一つでやめる。もう一つは「お金のリテラシー」だ。そう書こうと思っていたら、先に書いてくれた人がいた。「Jun Seita's Web」の「「好きを貫く」ための「お金・リテラシー」だ。 「好きを貫く」と心に秘めた日本の18歳にまず必要なのは「お金・リテラシー」ではないだろうか。「資本主義・リテラシー」と言ってもいいが、それほど堅苦しいものではない。半日あれば十分だ。 「ウェブ・リテラシー」などの「What」から入るにしても、この「How」だけは先に知っておいて損は無い。なぜなら日本を含め多くの社会はこのルールが基盤レイヤーとして採用されているからだ。 どうぞ全文をどうぞ。追記。岩瀬君が「本当のおカネ・リテラシー」を書いてトラックバックしてくれた。四つのルールと
最近の梅田さんのエントリーを読んでいて、何やら言いたくなったことがあるので、ここに書いておく。それは、 「自分がやりたいこと」と「会社にとって必要なこと」のベクトルを合わせることができた時に大きな力が出る という私自身の仕事に対するプリンシプル。 私自身のキャリアを振り返ってみると、会社と私のベクトルをシンクロさせることができたアスキー出版やマイクソロソフトでは、好き勝手なことをやっていて会社の成長に貢献することができたが、どうしてもシンクロさせることができなかったNTTの研究所は長続きしなかった。楽しければ徹夜も苦ではないが、楽しくなければ一日8時間会社にいることすら辛くなる。 別の言い方をすれば、「楽しんで、かつ、会社の業績に貢献する」ために自分が何をしなければならないかを常に意識していて働いた方が良いということ。今やっている仕事が会社にとって何の役に立つのかが理解できなかったり、やっ
梅田さんが戦っている。孤立無援で敢えて戦っているように見えるので、こういうテーマは苦手な私だが、私なりにちょっと考えてみることにした。 「「個」として強く生きること」と「ウェブ・リテラシーを持つこと」の関係 - My Life Between Silicon Valley and Japan 一連の梅田さんのエントリーに、共感を覚えつつもちょっと体に合わない服みたいな感じがずっとしていたのだが、その理由がわかった。それは、私が女だからだ。議論に参加している方は、どうやら大多数男性のようだし、女性で私のような考え方や生き方の人も少ないだろうから、多くの人には参考にならない意見だけれど、まぁ自分のブログだし、いろんな意見が混ざることがこの議論の目的だから、少数意見として言おうと思う。 今はどうだか知らないが、私の世代では、大企業で補助職でない仕事をできた女性はまだまだ少なかった。大学時代の女性
大組織適性の話はちょっとここで一段落。 具体例がどうも「一流大企業で自己実現」か「ベンチャー創業」かみたいになると、敷居がおそろしく高い話になってしまうが、僕の意図はちょっと違う。 「大企業かベンチャーか中小企業か・・・」という構図も違う。 「個と組織の関係や距離感」における「個の強さ」みたいなことを議論したい気がしている。またその観点で、具体的に何をしたらいいかという話に、だんだんにつなげられたらいいと思う。話が抽象的だとかなんか怒っている人がいるけれど、そうあわてるな(よく読みもせず、人が真剣にやっていることの意図を理解しようともしないで、どうして急に怒ったり激しく批判したり茶化したりする人が多いんだろうね)。少し抽象的な枠組みのところで「面白さ」や「創造性」のフレーバーを振りかけた議論から入らなければ、多くの人が同じフレームワークの中で議論できるようにならないでしょう。 「好き」なこ
読むとなんだか元気がでてくる記事がありました。 「すぐに自信を取り戻すための7つのTips」という記事です。人間誰しも落ち込む時はあります。そのような時のために自分をちょっと元気付けてくれるTipsはいくつか知っておきたいものです。 » 7 Helpful Tips To Immediately Increase Your Confidence 一体、どうすれば自信はつくのでしょうか。下記よりどうぞ。 「もし最悪の事態になったらどうしよう・・・」。そのように人間は起こっていない問題をついつい心配してしまいます。しかし、人間のエネルギーは一定です。心配事にエネルギーを無駄使いするくらいならば、もっと生産的なことにエネルギーを使いましょう。 何か初めてのことに取り組む時には「それは過去にすでにやった」と想像してみましょう。そして、目をつぶって、「これから取り込むことをうまくやっている」シーンを
持たない暮らし 2007-03-19 原則を教えてくれる本は、スゴ本率が高いです。この「持たない暮らし」もそのひとつで、示唆に溢れた原則を教えてくれる本でした。さあ、長文いきますよ。 お部屋も心もすっきりする 持たない暮らし このサイトから -人 が購入しました 全体で -人 がクリック posted with amazlet on 07.03.18 金子 由紀子 アスペクト (2006/12/01) 売り上げランキング: 6977 おすすめ度の平均: とってもよかったです すばらしい!! モノを持たない気持ちよさ Amazon.co.jp で詳細を見る 目次 モノの多さは豊かさをあらわさない モノのない時代は、「たくさんあること=豊かなこと」でした。 でも、モノが溢れている現代においては、たくさんあることは、むしろ暮らしの貧しさを表現している、といってもいいように思えます。モノがありすぎ
ここ一週間、たくさんの日本の若い人たちと話した。JTPAツアー、九州大学ツアー、そして昨日のLingrイベント。それでつくづく思ったこと。もう前にも一度言ったことだし、当たり前のことだし、言わなくても伝わっているだろうとふと思っても、しつこく言おうと。なぜなら、僕が考えていることと正反対の言葉を、日本の大人たちから皆はシャワーのように浴び続けているし、僕がこうあるべきと思うことと正反対の経験を日々せざるを得ない状況にある、ということがよくわかったから。 二十歳にもなれば、その人のすべてはもう顕れている。その自分の良いところを見つけるには、自分の直感を信じ(つまり自分を信じるということ)、自分が好きだと思える「正のエネルギー」が出る対象を大切にし、その対象を少しずつでも押し広げていく努力を徹底的にするべきだ。そういう行動の中から生まれる他者との出会いから、新しい経験を積んでいけば、自然に社会
私は結局学問的には大成しなかったが、30歳くらいまではけっこうアカデミックに勉強していた。けっこうというのはいろいろ含みがあり、単純にいえば、25歳以降は自由に好き勝手な勉強というか関心の探求が増えた。 それがいろいろあって30代前半には学究的な領域からは離れた。 こういう言いかたもなんだが、ただ、勉強癖みたいのだけが残った。私を比較的よく知る人は、またなんか勉強してんの?とか言う。ま、ほかにたいした趣味もない。 知識というのは、そのフレームワークが時代とともに変わる。アカデミックな領域もけっこう流行というのがある云々。で、知識というのは時代とともに廃れる。新刊書と似ている。あと、酒とかいわゆる男の趣味みたいのは、時代とともに腐る。ブログなんかで男の趣味みたいなものを披瀝している人はその腐臭に気が付かないのだろう。 50歳目前に思うのは、教育のなかで、何が残ったかな、と。 語学は残る。もち
旧帝大出です。 小学校の頃から頭はよかったから、やっかみは飽きるほど受けてきたし、頭のよさを謙遜する処世術も自然と身に付いてた。そういう技術は親戚の家でメシを食うときとか、飲み会の席なんかでは有効だと思う。 でも、社会に出て仕事するようになってから気づいたよ。そんな謙遜なんてクソの役にも立たない。学歴に意味なんかない。仕事はできるか、できないかの二択しかない。頭のよさを隠して目立たないようにする処世術なんて足枷以外の何物でもないんだよ。それに思い当たったときは愕然としたね。目立つのが嫌だったし、「頭がおよろしいことで」って言われるのが癪だったから、余計な口出しはしないように、しないように十何年も暮らしてきた。その行動は全くの無駄だった。俺はもっと傲慢に、頭のよさを安全に剥き出しにする訓練こそを積むべきだったんだ。 仕事を始めて三年目くらいから、俺の態度は目に見えて傲慢になったと思う。「どう
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