今夏の参院比例選にみどりの風から立候補することを表明した双葉町の井戸川克隆・前町長(67)。21日に東京都内で開いた記者会見で、「国政で被災者の代弁をしたい」と訴えた。 井戸川氏は「前例のない原発事故で今も放射能による被曝(ひばく)の健康不安のなかで、被災者置き去りの政策が続いている」と指摘。福島選挙区から出馬しない理由については「健康を守るということに関して、県内の意見と私の意見が必ずしも一致していない部分もあった」と述べた。 井戸川氏は2005年に同町長となり、原発事故後は役場機能を埼玉県加須市に移した。原発事故で出た汚染土などを保管する中間貯蔵施設への対応などを巡って町議会から不信任決議を受け、議会を解散後、今年2月に辞職した。