欧米諸国が、貧困対策を最重視してきた発展途上国への援助方針を転換し、インフラ開発などに資金を振り向けている。フランスが拠出額を3倍に拡大、英国も倍増する。援助と投資を組み合わせ影響力を拡大する中国に対抗する。ビジネスに直結する分野への支援で自国企業の進出を後押しする狙いもある。新興国台頭の影響が援助の分野にも及んできた。経済協力開発機構(OECD)の直近の調べによると、フランスは経済インフラ分
―― 前回のインタビューで、多くの日本人が国際貢献の現場で活躍しているとうかがいました。国際貢献のプロジェクトを進めるためには、地元の政府関係者とも密接にかかわることになりますよね。そこで注目したいのが年収3000ドル以下の40億人以上いると言われるBOP(ベース・オブ・ピラミッド)市場。日本の途上国への国際貢献は、BOP市場への足がかりになるのでしょうか? 池上 もちろん、公的機関の国際貢献は、企業がBOP市場を開拓する上での足がかりになります。 途上国は、経済的な側面で大きな可能性を秘めている一方で、社会システムがまだまだ整備されていない国が多いのが特徴です。私が取材したスーダン南部のように、ついこの前まで紛争状態だった国もありますし、長い間独裁政権下にあって、民主主義的な社会を成立させるだけの法律も、社会常識も行き渡っていない国もあります。 国際貢献は、まさにこうした国々の社会システ
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