「敵はアルカイダだと言われた」と話すリビア人の捕虜。報酬も戦闘に加わった目的だったという=14日、ベンガジ、奥寺写すリビア地図 内戦状態に陥っているリビアで、反体制派の捕虜となったカダフィ政府軍の兵士に会った。反体制派の民兵は「カダフィ追放」のために戦っているが、政府軍兵士の大義は何だったのか。兵士たちが語ったのは、「(国際テロ組織)アルカイダや外国人部隊との戦い」、そして報酬だった。 反体制派が拠点とするリビア東部ベンガジの郊外。高さ約3メートルの壁に囲まれ、看板のない施設がある。門そばの鉄格子の窓からは、自動小銃を構えた男が外を警戒している。2月に民衆デモが始まる前は、少年院だった。ここに今、数百人のカダフィ政府軍の捕虜が収容されている。 ここに3日間通い、ようやく面会許可が出た。取材に応じるかは、本人次第と告げられた。しばらくすると、同国西部ベンワリド出身だというリビア人男性(