政府は30日、今夏も電力不足に陥る可能性が高くなったとして、沖縄を除く電力各社管内に節電を求める方向で検討に入った。原子力規制委員会は新たな安全基準を7月に策定した後、原発の安全審査に入るが、審査や地元自治体への説明に時間がかかり、夏の需要期までの原発稼働は難しいと判断した。 政府は、規制委が安全性を確認した原発について、経済産業省が地元に審査結果を説明し、理解を得たうえで再稼働する方針。 再稼働が認められてもフル稼働まで2〜3週間かかるため、経産省幹部は「最初の再稼働は早くて秋になる可能性もある。夏の節電は避けられない」との見通しを示した。【丸山進】