今月から「少額投資非課税制度(NISA)」が導入された。1月10日の日本経済新聞の記事によると、すでにNISA口座を通じた個人投資家の売買が活発化し、今年中に500万口座、5兆円の新規資金が株式市場に流入する可能性があると期待されている。 金融機関の間では激しいキャンペーン合戦が繰り広げられており、1月9日の日本経済新聞の記事は、NISAのキャンペーンのコストが収益を大きく上回っていることを指摘している。NISAをきっかけに投資ブームがおこり今まで投資をしたことがない若年層やシニア層、女性を新規の顧客として獲得できれば、キャンペーンの効果は大きいと考えられているが、その一方で、口座を開いてもまだ取引を始めていない人が多いことも報告されている。本格的な資本流入はこれからであるという見方が支配的だ。 なぜNISAが導入されたか? 2013年10月号の財務省広報誌 「ファイナンス」では、NISA