去年、いじめを巡る傷害事件などで警察に検挙や補導された少年は700人を超え、平成に入って最も多くなりました。 警察庁のまとめによりますと、去年1年間に全国でいじめを巡る傷害事件などで警察に検挙や補導された少年は724人と、前の年より213人、率にして42%増加し、平成に入って最も多くなりました。 内訳は、中学生が527人で全体の73%を占め、高校生が109人、小学生が88人でした。 罪名別では、傷害が237人、次いで暴行が218人で、インターネット上に中傷する書き込みをしたなどとして名誉毀損で検挙された少年も11人いました。 警察庁は、大津市で中学生がいじめを受けて自殺していたことがおととし発覚し、去年6月、学校が事実関係を保護者らに伝えることを義務づける「いじめ防止対策推進法」が成立したことなどをきっかけに、警察への届け出が増えたことが検挙や補導が増加した背景にあるとみています。 警察庁