中南米の政界賄賂スキャンダルと、安くなったコーヒー1杯の値段を結びつけるものは何か? その答えは、年初から対ドルでほぼ20%下落し、11年ぶりの安値をつけたブラジルの通貨レアルだ。 ブラジル経済に対する懸念からすでに下落傾向が続いていたレアルは、国営石油企業ペトロブラスを取り巻くスキャンダル発覚の煽りを食った。 ペトロブラスの元取締役数人が、政治家と結託して契約業者から賄賂を引き出したと告発されている。 大半の原材料はドル建てで価格が設定されているため、通貨の変動は常にコモディティー(商品)市場に影響を及ぼしてきた。 ブラジルの農家はレアルの弱さを感じ取っており、地元通貨に換算したドル建てコモディティーの収益が増加するにつれて、輸出を増やしてきた。 ブラジル農家を後押しするレアル安 ニューヨークのコモディティーブローカー、ニューエッジのマイケル・マクドゥーガル氏は「ブラジルの通貨安はブラジ