2005年に発生した経済事件の主犯である堀江貴文氏の刑が昨日、ほぼ確定した(産経ニュース)。有価証券報告書の虚偽記載、偽計取引・風説の流布で、懲役2年6ヶ月の実刑判決だ。 有価証券報告書の虚偽記載で実刑判決は異例の重さなので、堀江貴文氏は「僕だけ実刑というのは不公平」と主張しているようだが、ライブドア事件は過去の事件と比較しても異例となるので、判決が重いのはやむを得ない。 1. 明白に違法な稚拙な手法 自株売却益を利益として帳簿に記載し、買収予定だった2社の預金を売上高に計上するなど、明白に違法な手段を用いた。上場企業の経営者なのでP/LやB/Sの違いは理解しているはずだし、港陽監査法人と監査契約を結んでいたため、無知を理由に免罪とはいかない。 自株売却益の帳簿記載は、2001年に資本取引になる事は会計士協会から監査法人などに通達があり、事件当時に損益計算書(P/L)に計上する利益にならな