2018年3月に100周年を迎えるパナソニック。その4つの社内カンパニーの1つで、今後の主軸とされるBtoB(企業間取引)ビジネスを担うパナソニック コネクティッドソリューションズ(CNS)社の変化がめざましい。 同社で指揮を取る樋口泰行社長(パナソニック代表取締役専務)の異例の“出戻り人事”を皮切りに、2017年中に古巣の大阪・門真市からの本社移転、LIXIL、日本IBMから外部人材の幹部を続々登用。わずか1年足らずで、巨大総合電機メーカーでは考えられない変革を進めている。 同年12月に日本IBMから樋口体制のCNS社にやってきた、マーケティングの指揮を取るエンタープライズマーケティング本部長で常務の山口有希子氏に聞いた。 「現場で会いましょう」 「今のパナソニックに感じたことは、もったいない、です」 東京・汐留にあるCNS社のオフィスを訪ねると、山口氏はそう切り出した。間仕切りのない広