3回のシリーズで構成する「なぜ東北の復興は進まないのか」。1回目の「横並びの計画、市街地の復興を阻む壁」では、各被災地の復興計画を一つずつ検証し「ゾーニング」の重要性を指摘。2回目の「復興はスーバーゼネコンに丸投げしたほうがいい」では、不透明な取り引きを生むばらばらな工事発注より、むしろ、スーパーゼネコンに丸投げしたほうが効率的で透明性が高いと主張した。3回目の今回は、復興でも掲げられるスマートシティーの問題点と、本当に災害に強い住宅とは何かを考える。 全滅した東北沿岸部の復興の方向性として、スマートシティーやスマートコミュニティーを提唱する識者は珍しくなく、被災自治体の復興計画にとっても、スマートコミュニティーや再生可能エネルギーの活用は復興計画の定番メニューになっていると言っていい。しかし、日本のスマートシティーは、あれもこれも詰め込みすぎてスマートではなく、早くもガラパゴス化(特殊進