マネーロンダリング(資金洗浄)や汚職をめぐる疑惑で米国やスイス当局の調査対象となっているマレーシアの政府系投資会社1マレーシア・デベロップメント(1MDB)が、デフォルト(債務不履行)の危機に直面しており、1MDBの債券価格は18日に急落した。 ロンドン証券取引所(LSE)に提出された届け出資料によれば、マレーシアのナジブ首相が顧問会議の座長を務める1MDBは、アラブ首長国連邦(UAE)アブダビ首長国の政府系ファンド(SWF)、インターナショナル・ペトロリアム・インベストメント(IPIC)が昨年供与した融資に関連する10億ドル(約1090億円)余りの支払いを履行できなかった。IPICによると、これは1MDBとマレーシア財務省がデフォルト状態になったことを意味する。 IPICは1MDBが負債の支払いを賄うために10億ドルを1MDBに供与し、35億ドル相当の債券の利払い義務も引き継ぐことで20