米国のメジャーリーグ開幕直後の4月、昨年のワールドシリーズ覇者のボストン・レッドソックスのメンバーがホワイトハウスに招待され、オバマ大統領から歓迎を受けたというニュースが大きく報道された。日本では上原投手が大統領から個別に言及されたことが話題を集めたが、主軸のオルティズ選手がオバマ大統領とスマートフォン(以下、スマホ)で一緒に写真を撮ってネットに掲載したことが波紋を呼んだ。撮影したスマホの会社の宣伝に使われたのではないかというのだ。事実、ホワイトハウスの報道官は、直後の会見で“大統領の肖像を(今回のように)商業目的に使うことには反対だ”と表明している。 本当に当初からの仕込みなら相当にしたたかだが、園遊会のイメージで考えれば、礼儀正しくて控えめな日本人にはなかなかできないようにも思う。 さて、筆者が気になったのは、そのことよりも、2人がいわゆる自分撮りで撮影したことを記事の多くが“セルフィ