inside 産業界・企業を取り巻くニュースの深層を掘り下げて独自取材。『週刊ダイヤモンド』の機動力を活かした的確でホットな情報が満載。 バックナンバー一覧 「青天のへきれき。ここまで早く決まってくれるとは」と、関係者は一様に驚きを隠さなかった。 5月17日に、米国エネルギー省が発表したシェールガスを含む米国産天然ガスの輸出解禁。前日に、新たなエネルギー省長官が上院で承認されたばかりだっただけに、政府内でも「予想以上の早さ」(経済産業省幹部)との声が漏れる驚きの展開だった。 第1号として輸出許可を得たのは、従前の予想通り、中部電力と大阪ガスが参画するフリーポート社(テキサス州ヒューストン)のLNG(液化天然ガス)事業。2017年から年間440万トン分のLNG加工を行い、大半を日本へと輸送する方針だ。 繰り返し指摘されているが、米国産の天然ガスは現状、従来日本が輸入してきた原油価格連動のガス