国土交通省は2009年2月から3月中旬にかけて、路面電車の利便性向上と利用促進のための実証実験を富山、広島両市で行った。路面電車は地球環境負荷が低く、渋滞を緩和すること、バリアフリーであることに着目している。 富山市の第三セクター、富山ライトレールでは、2009年2月16日から電車を利用後に同社のICカード乗車券で駐車代を精算すると、蓮町駅前の駐車場で1回500円の駐車料金が無料になるサービスを開始した。1台の車に複数で乗り合わせた場合は、ドライバー以外の運賃相当分をポイントで還元した。 広島市では、2009年2月9日から広島電鉄の江波駅と広島駅の間の一部車両に専用の液晶モニターを設置するサービスを開始した。主な電停(駅)の到着予定時刻や広島駅で乗り継げるJR線のダイヤ、広島空港行き高速バスの出発時刻などを案内する。 同省では、乗客や事業者から聞き取り調査を実施し、実験の成果を路面電車を運