2〜3年前なら、まだ事情は違った。私自身、一般の人でもインターネット上で個人情報を守ることはできると言っていた。ネットにおける個人や企業の評判を管理する企業の経営者である私でも、それなりの努力をすれば普通の人々が独力で、情報を守ることは可能と考えていた。 だが、もうそんな時代ではない。個人情報の検索と利用の方法は進化し、そのスピードはどんどん速くなっている。ネット上で自分のプライバシーを守ることは、独力でウイルス防止ソフトを開発するのと同じくらい難しくなった。 それでも、個人情報が盗まれるリスクを減らすために個々のユーザーがやれることはいくつもある。代表的な10カ条を紹介したい。 1)ブラウザのクッキーをブロックする あなたがネットサーフィンをしているときは、閲覧中のサイトが多くのデータを収集している。このデータを組み合わせると、あなたの「デジタルプロフィール」の主要部分が出来上がり、世界