初めて読んだ時は、丸っきり理解できなかった『ソクラテスの弁明』も何回か読んでいく内に理解できるようになったので、要約や感想を書いていきます。 本書を読めば、ソクラテスとはどんな人かが分かるだけでなく、ボクたちが生きる時に直面する『どのように生きれば良いのか?』『死とは何か?』と言う問題をじっくり考えるきっかけにもなりました。 photo credit: Socrates ソクラテスの弁明の概要・あらすじ ソクラテスは、古代ギリシャ時代を代表する哲学者。 しかし、周囲の政治家や知識人にはソクラテスの事をよく思っていない連中も多く、「国が認める神々を信仰せずに、さらに若者を堕落させた罪」と言う謎の濡れ衣を着せられてしまいます。 ですが、政治家や知識人がソクラテスを起訴したのは、ソクラテスを有罪にするのが真の狙いではなく、ソクラテスが有罪になるのを恐れて逃亡したり懇願したりして、ソクラテスの面子
ソクラテスがアテナイの法廷によって裁かれ、死刑判決を受けたのに対して、弟子のクセノポンとプラトンは師を擁護するための弁明の書を書いた。クセノポンは旅行先にあって裁判の様子を見てはいなかったが、プラトンの方は法廷での様子を身近に見ていた。したがって、プラトンの「ソクラテスの弁明」は、法廷におけるソクラテスの様子や、そこで自ら述べたであろう主張を、忠実に伝えているとされてきたのである。 我々はプラトンのこの著作を通じて、ソクラテスの人物像やその思想の一端について、詳しく知ることができると期待してもよいだろう。 まずソクラテスは何故、同胞のアテナイ市民たちによって裁判にかけられなければならなかったか。ソクラテスを訴えたメレトスらの告訴状には、「ソクラテスは犯罪者である、かれは天上地下のことを探求し、弱論を強弁するなど、いらざる振舞をなし、かつこの同じことを、他人にも教えている」とあった。(以下、
ニーチェ 本書『権力への意志』はドイツの哲学者フリードリヒ・ニーチェ(1844年~1900年)の草稿群をまとめたものだ。全体で2部構成になっており、前半(第1書~第2書)では、これまでの諸価値が辿ってきた過程について、後半(第3書~第4書)ではそれら諸価値に代わる新たな価値について論じている。 全体のモチーフは、既存の価値体系の徹底的な吟味と、その吟味にもとづいて、新しい価値体系、しかも私たちの生をより「よい」ものへと向かわせてくれるような価値体系を打ち立てることにある。 本書は、もとは未完の著作だ。ニーチェの死後、反ユダヤ主義者のベルンハルト・フェルスターと結婚していた妹エリザベートが遺稿を編纂し、刊行したのだが、この妹がとんでもない人間だった。エリザベートは信奉するナチスに取り入ってもらえるよう、兄フリードリヒの遺稿をメチャクチャに解釈し、「これがニーチェの思想です!」と言って世に広め
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(この記事のポップ度:30%) 紀元前427年 アテネの閑静な住宅街の一画 いかにも上流階級が住んでいそうな貴族の家。 物語はここから始まる。 プラトン爆誕 運命的な出会い ソクラテスの死 アカデメイア イデア論 ポップ図表 最後に プラトン爆誕 母ペリクティオネ「あなた、生まれるわよ。」 父アリストン「お、ついにきたか。」 母ペリクティオネ「いくわよ。」 Born プラトン「ホギャア」 母ペリクティオネ「あなたに似てるわね。 あなたの名前を文字ってアリストクレスなんて名前はどう?」 父アリストン「いいじゃんアリストクレス。 まぁどうせ将来プラトンっていうあだ名の方がメジャーになるんだけどな。」 母ペリクティオネ「みなまで言うな。」 プラトンは、家系がいわゆる政治家だらけのサラブレッド。 んで、ただのガリ勉君かと思いきや、かたやレスリングにも精を出す、いわゆる文武両道の出木杉君タイプ。 つ
(この記事のポップ度:80%) ある日、アテネの市民が神の信託を聞きにくるデルフォイという場所に、ソクラテスの弟子がいた。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%83%AB%E3%83%9D%E3%82%A4 ソクラテスの弟子「デルフォイwwwマルフォイwww マール書いてフォイwwwwデール書いてフォイwww」 巫女「おい、お前なにやってんだ」 ソクラテスの弟子「あぁっ!巫女ちゃん!」 巫女「馴れ馴れしいな。今日は何の用だ。」 ソクラテスの弟子「あぁ、実はちょっと神に聞いてもらいたいことがあって来たんですよ。」 巫女「神になにを聞けばいい?」 ソクラテスの弟子「うちの師匠ソクラテスって言うんですけど、あの人まじでスゲー頭良いんスよ、マジで。だからソクラテスさんより頭良い人いるのかなーと思いまして。」 巫女「あぁ、ソクラテスさんより頭いいやつ
「このマンガは絶対に読む価値がある」 永井均『マンガは哲学する』でそう賞賛された、文字通り「人生において必読」の傑作。 マンガは哲学する (講談社プラスアルファ文庫) 作者: 永井均 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2004/08 メディア: 文庫 クリック: 7回 この商品を含むブログ (31件) を見る それが業田良家『自虐の詩』である。四コマ漫画であるがストーリーは連続している。四コマ大河漫画といってもいい。ギャグ漫画でありながら「日本一泣ける四コマ漫画」というあまりセンスのないキャッチコピーで売られているがーー実際にそれは間違いないのだがーー、そんな陳腐なキャッチコピーでは十全に言い表せない、とにかく壮絶な感動作だ。 自虐の詩 (上) (竹書房文庫ギャグ・ザ・ベスト) 作者: 業田良家 出版社/メーカー: 竹書房 発売日: 1996/06 メディア: 文庫 購入: 11人 ク
ニーチェを理解するうえでもう一つ重要なのはこの永劫回帰という思想である。前回もさらっと言った様にニーチェはキリスト教を奴隷道徳の価値観を持つ宗教として批判した。そして今まで言った様な奴隷道徳に基づき行動する世界観ではない世界観を提示した。それが崖の岩をみて思いついた永劫回帰という世界観である。 簡単に言うと実は人生にはあの世なんてない。という事。延々ぐるぐる意味もなく繰り返される世界。 自分が死んでも次に別の物へと生まれ変わりもしない。あるのは自分が死んだら同じ人生がまた待っているという物だ。そしてまた同じ人生が延々と繰り返されるのだ。同じ苦痛がずっと繰り返される。同じ幸福が繰り返される。同じイベントが繰り返される。(もちろん、その人間は自分の死ぬ前なんて分かりはしない)なかなか普通の人間には受け入れる事ができないかもしれない。人生なんてもう決まってるのかよっ・・・・なんて思うかもしれない
ドイツの哲学者フリードリヒ・ニーチェ(1844年~1900年)は、数多くいる哲学者のなかでも特に有名です。「神は死んだ」や「超人」といった概念でよく知られており、その反キリスト教的・反道徳的態度は、哲学者としては“異端”としか言いようがありません。 ただ気をつけておきたいのは、ニーチェはキリスト教や道徳を批判すること自体を目的としていたわけではないということです。たとえ自分の生と世界そのものが苦悩に満ちていたとしても、どうすればそれらを「よく」肯定することができるか。自分の人生に唾を吐き、他人をやっかむのではなく、自分にとって“よい生”を目がけるためにはどうすればいいか。ニーチェがキリスト教や道徳を批判したのは、まさにこうした問いに答えるためでした。 私は最初ニーチェについていいイメージをもっていませんでした。ただそれは、別にニーチェの思想がどうのというのではなく、「キリスト教が危ないって
ご質問ありがとうございます。最近また文系の学問が役に立つかどうか話が盛り上がっていますね。だいたい話題は出尽くしていると思うのに何度も盛り上がっては同じ意見を言い合って終わるというのは、それだけテーマ自体がいろいろな人の心の琴線に触れる部分があるのでしょうね。今回は文部科学省の通知という呼び水があったのも大きいでしょうが、しかし通知の本文を読んで議論してらっしゃる方はどのくらいいるのでしょうね。 それはともかく、「人文学は必要か」「人文学はなぜ必要か」といった問いは、近似としてもおおざっぱすぎです。 まず、必要性が問われているものが「人文学そのもの」なのか「大学における人文学教育」なのか「大学における人文学研究」なのか「大学における人文学研究者の雇用」なのか、さらにその上に「日本における」がつくのかつかないのか、あとは大学といっても国立大学に限定するのかしないのかも、議論の流れによっては影
般若心経 全文と訳 この訳は、故花山勝友氏によるものです。 般若心経は古くから困ったとき日本人のお守りとして使われてきました。 あの耳なし芳一も亡霊に連れて行かれるところを、和尚さんが芳一の全身に このお経を書いて守ってもらったのでした。(耳にだけ書くのを忘れてしまった) ちびまる子も困ったとき般若心経を唱えていましたね。 般若心経 (三蔵法師玄奘訳) かんじざいぼさつ 観自在菩薩 (観音菩薩が、) ぎょうじんはんにゃはらみったじ 行深般若波羅蜜多時 (深遠な知恵を完成するための実践をされている時、) しょうけんごうんかいくう 照見五蘊皆空 (人間の心身を構成している五つの要素がいずれも本 質的なものではないと見極めて、) どいっさいくやく 度一切苦厄 (すべての苦しみを取り除かれたのである。) しゃりし 舎利子 (そして舎利子に向かい、次のように述べた。舎利子 よ、) しきふ
きっかけは、このツイートに遡る。 色んなメンヘラを見てきて思うのは、あいつら圧倒的には読書量が足りねえってこと。メンヘラが一心不乱に悩んでることは1000年とか2000年前のメンヘラが既に悩み終わってることなんだよ — プリンツ=オイゲン (@_sexperia) 2014, 12月 16 メンヘラに限らないし、2000年は盛りすぎだ。だが言ってることは合っている。ええトシこいたオッサンなのに、中学生からの悩み「私とは誰か(何か)?」がまだ悩み終わっていないのは、圧倒的に足りないから。存在論と認識論から始まって、認知科学や科学哲学、数学から仏教まで、道草が愉しすぎて終わる気がしない。わたしの時間が終わるまで、知りたいことを知り尽くしたい。 その手引きとなる一冊がこれだ。網羅性はないし単純化バイアスが掛かっているが、現代思想のエッセンスを凝縮し、ひたすら噛み砕くのが良い。要所要所で出てくる概
ジョージハリソンは「ハレ クリシュナ」と「シバシバ マハティーヴァ」を歌詞に取り入れた曲を作っていますが、その背後にはヒンドゥー教の宗教観があるようです。 元ビートルズのジョージハリソンのファンです。 年代的に、マハラシさんとのごたごたを知らないで育ちました。 ジョージの曲(セットオンユー)などのヒット曲を耳にしたのでファンになりました。 最近になってジョージがヒンドゥー教徒であるように見受けられる情報が飛び交っているのでいろいろ調べています。 さて、ジョージハリソンは「マイ・スウィート・ロード」という曲で 「hare krishna(ハレ クリシュナ)」と、ヴィシュヌ系のクリシュナ神をあがめてる様な表現をしています。 でも、遺作である「ブレインウォッシュド」という曲では 「Namah Parvarti Pataye Hare Hare、Shiva Shiva Shankara Mahad
竹田青嗣氏の「自分探しの哲学」(主婦の友社 税込み743)を再読していて、 使えそうな智慧が紹介されていたので、愚かな自分への戒めの言葉として記録しておこうと思う。 「愛せない場合は、通り過ぎよ」@ニーチェ これだけではまるで意味がわからないので、以下にその説明文を補足。 「あいつ最低だよ。このあいだ割り勘にしようなんていってたくせに、いざ会計時になると、ちょっと トイレとかいって逃げるんだよ。会計が終わってからひょっこり戻ってきて『いや、悪い悪い。ちょっと気持ち 悪くてね。』だってよ。だったら金置いてから行けよな」 グチグチといつまでも人の悪口をいう人の愚痴を聞くのは、なんとも不快なもので、ずっと聞いていると こちらが不愉快になり、げんなりした気持ちにすらなってくる。 でも愚痴るという好意は日常的に自分もやっていることだったりするので、責められる立場でもない。 人を罵倒するのは確かに気持
日常でも頻繁に使う「悟った」って言葉。深く理解した時や何となく洞察した時なんかに使います。語源は恐らく釈迦の悟りなんでしょうが、釈迦は何を悟ったの?悟りってなに?と、いろいろ悟りについて調べ始めると、調べれば調べるほど訳が分からなくなります。 仏教は宗教なんですが、他の宗教みたいに神を信じましょう!じゃなく、哲学なんですね。 釈迦の悟りについて、仏教については、マッドサイエンティストDr.苫米地の説明が凄く分かりやすい。エンジニアとか理系の人には特に腑に落ちる説明で、数学的でアルゴリズミック。 『超天才Dr.苫米地のスピリチュアルのウラ』では、あのスピリチュアリストの江原さんが批判されてるので、見る人によっては不快かもしれないし「江原さんはいい話沢山してくれて役立つのにDr.苫米地は自慢っぽい!」って人格的なとっつきにくさ、あるかもしれないですが、天才なんでしょうね。慣れると笑えます。 超
2013年12月26日14:00 孔子の『論語』を学ぼう Tweet 1:吾輩は名無しである:2008/05/02(金) 15:29:56 西の聖書、東の論語と言われるほど奥の深い書と言われています。 また聖人孔子についても語り合いましょう。 年収1000万円以上の高給取りが新社会人に読ませたい本、トップはスティーブン・R・コヴィーの「7つの習慣」 http://blog.livedoor.jp/nwknews/archives/4572335.html 6:吾輩は名無しである:2008/05/03(土) 21:08:03 論語は聖書や哲学書と比べはるかに実用的です。 また政治から生活にいたるまで智慧の教えが伝えられているので 必ず一度は読むべきではないでしょうか? 東洋人、しかも武士をうんだ日本人ならなおさら読むべきですよ。 7:吾輩は名無しである:2008/05/03(土) 21:12
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