20代半ばの彼女は、年齢よりはるかに若く見え、まるで少女のようでした。 強い意志を秘め、凛としていながらも優しげな顔立ちは、見る者を魅了。 虫も殺せないような若い女性が、その実、殺人犯だと知って人々は驚愕します。 シャルロット・コルデー。 1793年7月17日は「暗殺の天使」と呼ばれる彼女の命日。 なぜ暗殺者になってしまったのでしょうか、振り返ってみましょう。 シャルロット・コルデーは三大古典詩人の子孫だったシャルロットは1768年、フランスはノルマンディーにある下級貴族の家に生まれました。 父は長男でないこともあって、貴族といえども貧しく、狭い土地を耕し生きるのに精一杯。いつも不満を抱いていたのでした。 コルデ家は貧しくとも、三大古典詩人の一人・コルネイユの子孫にあたる血統です。 彼らは、それを誇りとしておりました。 13才で母と死別した彼女は、親戚のつてを頼り、妹とともに修道院に送られ
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