県は30人の感染を発表。うち県内の60代パート女性は、クラスター(感染者集団)が発生した東京都新宿区の舞台を観劇していた。ほかに、既に感染が判明している蓮田病院(蓮田市)の医療従事者と同居する10代男子や、越谷市維持管理課の職員も。同課では15日に2人の感染が明らかになっている。

一九一七年のロシア革命から今年で百年になります。レーニンをはじめボリシェビキ(共産主義者)が成就させた革命の陰に、「古儀式派」と呼ばれるロシア正教会の異端派がいました。神を否定した革命と異端の関わりは何なのか。実は、古儀式派はロシアの歴史に大きな影響を与えたと下斗米伸夫・法政大教授は指摘します。 青木 古儀式派は十七世紀のニーコン総主教の典礼改革に反対して破門されました。主な対立点は十字の切り方です。ニーコンは父と子、聖霊の三位一体を示す三本指で十字を切る仕方を導入した。一方の古儀式派はイエス・キリストの神性と人性を表す二本指で切るという旧来の仕方に固執した。単なる儀式上の違いがなぜ深刻な事件に発展したのか、不思議ですね。 キリスト教世界で最も権威があったギリシャの聖職者たちが提唱しました。「第二のローマ」と呼ばれた聖地コンスタンティノープル(現イスタンブール)を、異教徒のオスマン帝国から
トップ > 特集・連載 > 東日本大震災 > 記者が体験 震災サバイバル > 記事一覧 > 記事 【記者が体験 震災サバイバル】 重要書類はコピー用意 非常持ち出し袋を自作 Tweet 2012年3月15日 「わが家にも」と思いつつ、先延ばしにしていた非常持ち出し袋の準備。震災一年を機に挑戦した。市販の防災セットの価格を見ると三千円前後から二万円超まで。中身は懐中電灯、軍手に乾パン…。家にある物も結構多い。ならば必要な物を買い足し、オリジナルを作ってしまおう。 消防庁HPにあるリストなどを参考にした。わが家は四人家族(夫、七歳と三歳の娘)なので人数分を用意したいが、今回はまず一つ。袋は、色あせて使わなくなった古いリュックを再利用した。 なるべく安く、と向かった先は百円ショップ。非常用ろうそく、携帯用ミニトイレなどを購入。食品も充実しており、レトルト食品や氷砂糖も発見した。スーパーでアルファ
一橋大(国立市)で二〇一五年、男子大学院生=当時(25)=が同性愛者であることを同級生に暴露された二カ月後に校舎から転落死し、学生の両親が大学を相手に訴訟を起こしていることに関し、支援者らによる報告集会が、千代田区の明治大駿河台キャンパスで開かれた。亡くなった学生の妹は「兄は戻ってきません。家族も含めてきちんと向き合わなければならない」などとメッセージを寄せた。 (奥野斐) 訴状によると、学生は一五年六月、同級生約十人が参加するLINEのグループに、同性愛者であることを同級生の一人に書き込まれ、精神状態が不安定になった。学生は同八月、授業中にパニック発作を起こして転落死した。 学生の両親は一六年、同級生と大学を相手に提訴。同級生とは和解が成立したが、適切な対応を取らなかったとして大学を訴えた訴訟は継続中で、大学側は「対応に落ち度はなかった」と主張している。今月二十五日に、大学側の証人尋問が
湧き上がった批判の声に対して、野田はツイッターで見解を発表し、軍歌を書こうという意図は「1ミリもありません」と釈明。「戦時中のことと結びつけて考えられる可能性がある」との指摘については、「腑(ふ)に落ちる部分もありました」としたうえで「傷ついた人達、すみませんでした」と謝罪した。 多くの論者が指摘するのは、歌詞に登場する古語の不自然さだ。辻田真佐憲は「WEB版現代ビジネス」(6月11日)に掲載した「RADWIMPS衝撃の愛国ソング『HINOMARU』を徹底解剖する」で、愛国ソングとしての完成度の低さを論じている。歌詞は「古めかしい言葉づかいと、現代的な言葉づかいが微妙に混ざり合っていて、どうしても違和感をぬぐえない」。しかも、古語にこだわりを見せているわりには「日本語の使い方が雑すぎる」。言葉の使い方の失敗により、この愛国ソングが「フェイクであり、空洞であることを」露呈してしまっている。
巨大すぎる新国立競技場の問題は、実は二年も前から指摘されていた。建築界のノーベル賞と言われるプリツカー賞を受賞した、日本を代表する建築家・槇文彦氏(86)が二〇一三年八月、日本建築家協会の機関誌に寄せた論文だ。 文中で槇氏は、五輪史上最大規模のスタジアムが周辺の歴史的景観を壊し、建設コストを肥大化させると指摘。十分な情報が開示されず「国民が計画の是非を判断する機会を与えられていない」と、巨大公共事業に警鐘を鳴らした。 翌月二十三日、本紙朝刊のインタビューでは「千三百億円といわれているが、まともにやったらもっとかかるという声がある」「うまくいかないと、必ず税金のような形でツケが回る」と懸念を示した。 しかし、政府側は計画面積を二割減らしただけで、巨大なアーチや開閉式屋根などの変更には踏み込まなかった。 槇氏ら計画に異議を唱える建築家や作家の森まゆみ氏らの市民団体は、何度もシンポジウムを開催し
太平洋戦争末期の沖縄戦では、住民が根こそぎ軍事作戦に動員された。このため、投降する住民を日本兵が「スパイ」と見なし、殺害する事件が相次いだ。背景には、軍事機密の漏えいを防ぐ法律があったが、被害者のほとんどは正当な理由もなく、口封じのために殺された。加害者側の日本兵も飢えや恐怖に追い詰められていた。そんな中で起きた残虐な行為が、戦争の陰惨さを浮き彫りにする。 (安藤恭子) 七十年前、全身に飛び散った手りゅう弾の破片が、今も体をむしばむ。「私は、四歳で『スパイ』として処刑された」。沖縄県読谷村(よみたんそん)出身の仲本政子さん(74)=大阪市=は、悲しげに笑う。日本兵が住民を虐殺した「渡野喜屋(とのきや)事件」で生き残った。 一九四五年五月、米軍に捕らえられた仲本さん一家は、県北部の渡野喜屋(大宜味村(おおぎみそん))の集落に収容された。村議だった父が、米兵にもらった食料をほかの人に配るのを、
外国人が暮らしやすい環境をつくろうと、川口市芝園町の都市再生機構(UR)「川口芝園団地」で十七日、中国人を中傷する落書きを日中両国の団地の住人や大学生が協力して消し、アートとして生まれ変わらせる取り組みが始まった。企画した一人の早稲田大三年、土井寛喜(ひろき)さん(21)=東京都文京区=は「外国人との共生に一役買えれば」と期待を寄せている。 (竹内章) 芝園団地は、高度経済成長期に首都圏での住宅供給を目的に建設され、一九七七年から入居者受け入れを始めた。アジア系外国人が多く働いている池袋と交通アクセスが良いことなどから、近年は外国人の住人が急増。URによると、現在約二千五百戸あり、中国人を中心とする外国人が入居者の約三割を占めている。 一方、団地の自治会によると、二、三年前から、中国人を誹謗(ひぼう)中傷する内容の落書きが団地内のベンチなどに目立つようになった。いつの間にか消されていること
「江戸しぐさ」なるものが、小学校の道徳教育や自治体の市民講座でもてはやされている。江戸時代の商人たちが人間関係を円滑にするために培ってきた生活マナーらしいが、その存在を裏付ける史料は存在しておらず、本当の江戸とのつながりは定かではない。歴史研究家は「ニセの歴史」などと指弾する。発信源を探ってみると、その名もずばり、NPO法人「江戸しぐさ」にたどり着く。国や自治体はこの主張に乗っかっていた。 (林啓太) 【こちらは記事の前文です】 記事全文をご覧になりたい方は、東京新聞朝刊または、携帯電話の有料会員サービス「東京新聞・東中スポ」をご利用ください。 東京新聞は、関東エリアの駅売店、コンビニエンスストアなどでお求めいただけます。 「東京新聞電子版」なら全国どこでも、また海外でも、記事全文が紙面ビューアーでご覧いただけます。 購読・バックナンバーをご希望の方は「新聞購読のご案内」をご覧ください
埼玉県新座市の市民団体が「慰安婦」をテーマにした中学生向けのパネル展を市施設のギャラリーで開催しようとしたところ、市教育委員会が内容を把握しないまま拒否したことが分かった。市教委は、ギャラリーの使用要領で許可しないと定めた「啓発的な事業」に当たるとするが、識者はこの要領自体も疑問視。市民団体は「表現の自由を侵害している」などと反発している。 パネル展「中学生のための『慰安婦』展」は、「にいざジェンダー平等ネットワーク」が今月二十七日~四月七日、市施設のふるさと新座館一階ギャラリーで、十三枚の展示を企画した。「戦後、『慰安婦』たちはどうなったのですか」といったQ&A形式の文章に、図や写真を添えている。韓国や中国、フィリピンの元慰安婦の証言も紹介している。 共同代表の谷森桜子さん(67)らによると、一月二十二日、館長がいったん申請を受け付けたが、数時間後に「市教委の許可が必要」と電話があり、求
セブン&アイホールディングスが傘下のイトーヨーカドーなどで十月から販売している九百ミリリットル入りのプライベートブランド(PB)の牛乳が、インターネット上などで話題になっている。セブン側は「単身者や高齢者らが飲み切りやすい量にした」と狙いを説明するが、牛乳の原料価格は上昇傾向。「小売り価格を上げないために一リットルから量を減らした苦肉の策では」との声も多い。 (白山泉) この商品は「セブンプレミアム 北海道十勝おいしい牛乳」。パックは上部が斜めに切り取られたような形で、「高さ」は従来の一リットルとほぼ同じだ。日本製紙や日本大芸術学部と共同開発したパックは開けると上部に「空洞」があることに気付く。一リットル入りと誤解されないよう「新容量900ml」と書かれている。
共同通信社が二、三両日に実施した全国電話世論調査によると、集団的自衛権行使を容認する閣議決定について84・1%が「十分に説明しているとは思わない」と回答した。「十分に説明していると思う」は12・7%にとどまった。集団的自衛権の行使容認に反対は60・2%。行使容認への賛否を年代別にみると、二十~三十代の若年層で反対が69・7%に上った。 集団的自衛権の行使容認に反対は、前回7月の調査から5・8ポイント増えた。賛成は3・3ポイント減の31・3%。国民の多くが説明不足と感じ、理解が進んでいない現状があらためて浮き彫りとなった。
理化学研究所(理研)は十一日、小保方晴子ユニットリーダー(30)らが発表した万能細胞「STAP細胞」の論文について、不正が認められれば論文撤回を著者らに勧告することもあり得ることを明らかにした。十四日午後に調査委員長と研究所理事らが会見して経過を説明するという。 理研では所内外の専門家二人ずつと弁護士一人の計五人の調査委員会を二月十八日に設置。小保方氏らから事情を聴き、指摘された画像転用や他論文のコピーなどの経緯などを調べている。調査が長引いているのは、次々に新しい指摘が出てくるためだという。
「勝者には何もやるな」。米作家ヘミングウェーが一九三三年に書いた、短編集の題名である。「勝者に報酬はない」という訳もあるが、「何もやるな」の方が心に切り込む鋭さがある▼ソチ五輪のフィギュアスケート男子で羽生結弦選手が優勝した。快挙である。ヘミングウェーではないが、勝者の羽生選手には何もいらないだろう▼彼は勝った。その過程での努力、成長。それ以上の「報酬」はない。「勝者には何もやるな」は最大の賛辞である。未来にも勝利が待っていることだろう▼六位の高橋大輔選手。これで引退とも聞く。彼には「何か」をあげたい。男子フィギュアを長く引っ張った。二〇一一年の震災以降の暗い空気。何となく心が晴れぬ一時期、ふと見た高橋選手のスケートに慰められた人もいるはずだ。そういう時代と巡り合わせた選手である▼十四日のフリー。こんなに明るい顔で演技する人だったか。心から笑っている。喜んでいる。ジャンプ後の着氷は乱れたか
ロックが若者の音楽だったのは過去のことで現在、その市場を支えているのは間違いなく中高年である。人生を季節にたとえれば、二十歳代は盛夏だろうが、日差しの強い季節を取り返したくて中高年はあの音楽と手を切れない▼一枚二万円近い海外アーティストのコンサートへ出かけ、昔のCDのリマスター盤を大量購入する。楽器店でフェンダー社製のギターを買おうかどうかで悩んでいるのは若者ではなく、人生を折り返した人たちである▼コンサートは観客にとって同窓会と同じでアーティストの健在ぶりを確認し、客同士がお互いの老いた姿を見て時の経過を思い、人生を振り返る▼ムーンライダーズのかしぶち哲郎さんが十七日亡くなった。六十三歳。一九七五年結成のライダーズは無期限休止中だが、解散はしていないので現存する日本最古のロックバンドの一つである。ずっと、追いかけてきた人もいるだろう▼二年前の休止コンサートで、リードボーカルの鈴木慶一さん
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