東京電力(TEPCO)福島第1原子力発電所内の緊急時作業用センターを歩く作業員たち(2012年2月28日撮影)。(c)AFP/Yoshikazu TSUNO 【3月2日 AFP】間もなく発生から1年を迎える東日本大震災で未曽有の事故を起こした東京電力(TEPCO)福島第1原子力発電所。その内部で日給1万円程度で働く作業員たちにとって、この原子力災害は公式発表で言われるような「安全」からはほど遠い。 日本政府は、前年3月に大津波で破壊された福島第1原発の現況について「冷温停止状態」を宣言し、東電とともに、残るは後始末だけとの印象を与えようと必死だ。廃炉作業の終了まで恐らく40年はかかると認めているにもかかわらず、さまざまなことを制御できていると主張している。 だが、福島第1原発の内側で何日間かを過ごした人々の見方は違う。 ■「線量がめちゃくちゃ高い場所がたくさん」 前年9月から冷却装置関係の
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