支援か安心か‐。原発事故のあった福島産の梨の販売をめぐり、東日本大震災の被災地支援を続ける神戸YWCA(神戸市中央区)が、福島の生産者と対話しながら議論を深めている。「過剰に不安になるべきじゃない」「やっぱり子どもには心配」…。食の安全と福島の支援をどう両立させるか。模索が続く。 きっかけは9月11日に神戸市内であった市民団体主催の脱原発集会。会場ブースに「福島の梨」を出店しようと申し込むと、主催者側から待ったがかかった。 その梨には「放射性物質は不検出」の証明書が添付されており、主催者側はいったん、福島の現実を伝える企画として販売を検討した。だが、一部から「計測方法が不明」「福島の農家は出荷せず、東京電力や政府に補償を求めるべき」と異論が出た。 議論の末、主催者側は「今回は販売せず、生産者のチラシを配り、会場で議論したい」と回答し、最終的に出店を見合わせた。 神戸YWCAは、出品を予定し