日本郵政の西川善文社長の更迭を求める鳩山総務相は3日、「私は認可権限を行使して(続投を)認可しない」と明言した。政府の大勢は続投させる方向で軟着陸を目指しているが、鳩山氏が妥協しなければ本人の進退に発展しかねず、麻生政権は思わぬ火種を抱え込んだ格好だ。 鳩山氏は3日、東京都内で記者団に「麻生総理の意向と違っても認めないのか」と問われ「私はそうします。私の信念に基づいて」と語った。 日本郵政は5月、取締役会の指名委員会が西川社長続投を決定。6月末の株主総会を経て総務相が認可して決まる。ただ、株主総会で株主の権限を行使するのは与謝野財務相で、河村官房長官も事前に総務相と協議するため、続投させるかどうかは事実上、麻生内閣の判断になる。閣内不一致が指摘される事態に河村官房長官は3日、「総理大臣の方向が決まって総務大臣が抵抗している図式ではない」と火消しに躍起だ。 西川社長は小泉元首相が進めた