相模原市南区の助産所「のぞみ助産院」で2013年、出産直後の女性を死亡させたとして、横浜区検は29日、助産所の女性助産師(69)=同区=を業務上過失致死罪で略式起訴した。横浜簡裁は同日、助産師に罰金50万円の略式命令を出した。 起訴状などによると、助産師は13年4月、同市中央区の女性=当時(33)=が男児を出産した際、正常時の平均出血量である約500ミリリットルを超える約千〜1500ミリリットルの出血を確認したのに、救急通報を行う注意義務を怠った過失により、女性を弛緩(しかん)出血による出血性ショックで死亡させた、とされる。 県警が昨年9月、業務上過失致死と、無許可で助産所を開設した医療法違反の疑いで書類送検していた。医療法違反容疑については横浜地検が29日、不起訴処分とした。