【北京=西見由章】中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報(電子版)は19日、安倍晋三前首相の靖国神社参拝について「過去長年にわたって参拝していなかったことへの一種の償いだ」とする専門家の論評を掲載した。 外交学院の周永生教授は同紙に「安倍氏は2013年の靖国参拝以降、中国と韓国から強烈な批判を受けて参拝しなくなったために日本の右翼を失望させた」と指摘。現在は日本政府を代表する立場ではなくなったため、首相辞任後すぐに参拝したと分析した。
外務省は25日、昭和30(1955)年から63年までの外交文書15冊(約6180ページ)を一般公開した。昭和が幕を閉じる前年の竹下登首相訪中に関連する極秘文書などが含まれる。竹下氏の訪中をめぐっては、外務省が事前の靖国神社「不参拝」を求めていた実態が明らかになった。 公開された外交文書からは、竹下登首相が昭和63年8月の訪中前に靖国神社を参拝すれば「訪中自体も危うくなる」として、当時の外務省が「参拝回避」を求めていたことが浮き彫りになった。竹下氏はリクルート事件で翌年に退陣を余儀なくされ、結果として石橋湛山氏以来の在職中に靖国神社参拝を見送った首相となった。首相の靖国参拝はその後、中国の対日カードとして使われている。 竹下氏訪中の準備の過程で作成された外交文書には、外務省が訪中実現に向け靖国神社の参拝を控えるべきだと考えていたことを示す箇所が複数あった。 昭和63年2月にアジア局中国課が作
靖国神社の秋季例大祭が17日に始まり、イタリア訪問中の安倍晋三首相は内閣総理大臣の名前で再び供え物を奉納した。中韓と国内保守派の双方に配慮したものだが、「亡霊参拝」という切り札を放棄したことにはならないと分析される。中国新聞網が伝えた。 ■過去の参拝で安倍氏が提訴される 報道によると、安倍氏が今回参拝を見送ったのは、参拝に反対する中韓両国と賛成する国内保守派の双方に配慮して、第2次安倍政権発足後の春季例大祭、秋季例大祭と同様の手法を取ったものと解釈される。また、東アジアの安定を望む米国の意向を考慮したものでもあるようだ。 2012年12月の第2次安倍政権発足以降、安倍氏本人による春季例大祭と秋季例大祭での「真榊」奉納、閣僚複数の参拝、超党派議員連盟による集団参拝という「3点セット」が、ほぼ固定的パターンとなっている。安倍氏は現時点では、参拝しないような口ぶりだが、参拝というカードを放棄した
安倍晋三首相が太平洋戦争戦犯の名誉回復を主張する団体の行事で「(戦犯が)祖国の礎になった」という内容のメッセージを送っていた事実が一歩遅れて明らかになった。 安倍首相は4月29日、和歌山県高野町のある寺で開かれた「昭和殉難者法務死追悼碑」(以下、「追悼碑」)の法要で「今日の平和と繁栄のために自らの魂を賭して祖国の礎となられた殉職者の霊魂に、謹んで哀悼の意を送る」という文を自民党総裁名義で送っていたことを朝日新聞が27日、報じた。 この法要は元将校らが立ち上げた「追悼碑を守る会」と日本の陸軍士官学校および防衛大学OBで構成された「近畿偕行会」が毎年春に共同開催している行事だ。これら団体は戦犯の存在自体を否定して戦犯裁判によって処刑された全員を「殉難者(国家のために命を捧げた人)」として慰霊している。 彼らは1994年、戦犯として処刑されたり収容所で病死や自殺したりした合計1180人の名前が刻
安倍晋三首相が4月、A級、BC級戦犯として処刑された元日本軍人の追悼法要に自民党総裁名で哀悼メッセージを書面で送っていたことが朝日新聞の調べで分かった。連合国による裁判を「報復」と位置づけ、処刑された全員を「昭和殉難者」として慰霊する法要で、首相は「自らの魂を賭して祖国の礎となられた」と伝えていた。 メッセージを送ったのは高野山真言宗の奥の院(和歌山県高野町)にある「昭和殉難者法務死追悼碑」の法要。元将校らが立ち上げた「追悼碑を守る会」と、陸軍士官学校や防衛大のOBで作る「近畿偕行会」が共催で毎年春に営んでいる。 追悼碑は連合国による戦犯処罰を「歴史上世界に例を見ない過酷で報復的裁判」とし、戦犯の名誉回復と追悼を目的に1994年に建立。戦犯として処刑されたり、収容所内で病死や自殺をしたりした計約1180人の名前が刻まれている。靖国神社に合祀(ごうし)される東条英機元首相らA級戦犯14人も含
と思います。 <本社世論調査>首相の靖国参拝見送り支持71% 毎日新聞 8月25日(月)7時1分配信 ◇日中首脳会談望む84% 毎日新聞は23、24両日に全国世論調査を実施した。安倍晋三首相が8月15日(終戦記念日)の靖国神社参拝を見送ったことについて尋ねたところ、適切と「思う」と答えた人が71%に上り、安倍政権が関係改善を図る中韓両国などに配慮したことを評価した。適切と「思わない」は21%だった。 参拝見送りについては、内閣支持層の71%が適切と「思う」と回答。自民党支持層の73%をはじめ、民主、共産党支持層でも8割を占め、無党派層も7割が見送りを評価した。 首相が11月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)で実現を目指す日中首脳会談についても「会談した方がいい」との答えが84%と大勢を占め、「必要はない」は10%だった。東アジアの緊張緩和に期待する世論の高まりを裏付けた。 中国や韓国が
【ソウル=名村隆寛】韓国外務省の報道官は15日、靖国神社に安倍晋三首相が玉串料を奉納したことや閣僚らが参拝したことに対し、「慨嘆を禁じ得ない」と批判する論評を発表した。 論評は靖国神社を「日本の植民地侵略戦争美化の象徴」と形容。「日本の政治家が歴史修正主義的な行動を捨て、歴史に対する真摯(しんし)な反省を行動で示したとき、韓日関係も安定的に発展ができる」と強調した。 聯合ニュースなど韓国各メディアは同日、安倍首相が自民党総裁名義で私費で玉串料を奉納したことを報道。古屋圭司国家公安委員長兼拉致問題担当相や新藤義孝総務相、一部の国会議員らが靖国神社を参拝したことを同時に伝えた。中国外務省報道官、安倍首相の玉串料奉納を批判 閣僚の参拝も安倍首相に矛先 中国メディア
きょう、日本人拉致問題の再調査をめぐる日朝局長級協議が始まり、集団的自衛権の行使を可能にする憲法解釈変更の閣議決定も行われる見通しです。安倍晋三首相は自ら掲げた政策課題を着実にこなし、政権は安定しているように見えます。 しかし、産経新聞とFNNの世論調査で、過半数が「評価しない」と答えているのが「社会保障政策」です。過去4カ月、この傾向は変わりません。 厚生労働省は先週、厚生年金の給付水準が、若年層ほど早く現役世代の40%台に落ち込むとの試算を示しました。10年前に掲げた「百年安心」はもはや幻となっています。 社会保障は即効薬がないテーマです。第1次安倍政権でも、年金問題が参院選敗北の一因になりました。今後、外交・安保だけでなく内政面での結果が求められます。(編集長 近藤真史)
「昨年、私は靖国神社を参拝した際、コメントを述べました。その際、国のために戦った方々のために手を合わせる、ご冥福をお祈りするのは世界共通のリーダーの姿勢であると。私もその意味において『御霊安かれなれ』と手を合わせたと申し上げました」 「同時に私はこう申し上げました。私は20世紀は、まさに多くの方々が戦禍に苦しんだ時代であったと。二度と再び人々が戦禍に苦しむことのない平和な時代をつくっていくために、全力を尽くしていくという意味において、不戦の誓いをしたところでございます」 「同時に、私は何度も申し上げていることでありますが、日本は戦後、先の大戦に対する痛切な反省の上に立って、今日の平和な国をつくってきた。そして、自由で民主的な日本をつくってきたわけであります」 「基本的な人権を守り、法を順守する日本をつくってきた。そのことに誇りを感じているところでありますし、ひたすら平和国家としての歩みを進
:ドイツ首相府前に集まり、靖国神社、慰安婦などの問題での安倍政権の誤った言動に抗議するベルリン「日本女性イニシアティブ」のメンバー。 日本の安倍晋三首相がドイツを訪問した4月30日、ドイツ首相府前には現地の抗議者が少なからず集まった。周囲には慰安婦らの写真を掲げ、抗議者らは「慰安婦に謝罪し、賠償しろ」「中国、韓国と対話しろ」「平和憲法を守れ」「原子力はいらない」「靖国神社はいらない」など様々なスローガンを掲げた。 抗議活動を発起した組織、ベルリン「日本女性イニシアティブ」はすでに30年の歴史を持ち、毎年夏にデモ行進を行い、日本政府の慰安婦への賠償問題に注目している。今回参加者らは安倍政権の原子力政策、安保政策、靖国神社など歴史に対する姿勢にも不満を表明した。メンバーの大部分はベルリン在住の日本女性だ。 活動の発起人、池永記代美氏は「抗議活動は臨時のものだが、これほど多くの人が参加したことを
共同記者会見を終え、握手を交わす安倍首相とオバマ米大統領=24日午後、東京・元赤坂の迎賓館(代表撮影) 安倍晋三首相は24日、日米首脳会談後の共同記者会見で、自身の靖国神社参拝について「国のために戦った方々の冥福を祈るためだ。世界の多くのリーダーに共通するものではないか。これからも説明し理解を得る努力を重ねたい」と述べた。また「政治家は歴史に対して常に謙虚でなければいけない。日本は先の大戦でアジアの人々に多大な損害と苦痛を与えたことを反省し、戦後の歩みを始めた」とも語った。 同席したオバマ米大統領は、日中対立について、安倍首相に対し「エスカレートし続けるのは正しくない。信頼醸成措置を講じるべきだ。できる限り協力したい」と求めたことを明らかにした。ビーバーさんが靖国参拝 中韓から批判殺到、謝罪
安倍晋三首相に、批判にこたえる立場はないのか―昨年末の靖国神社参拝で、国内はもとより韓国や中国、アメリカなど国際的な批判をあびた安倍首相が、21日から春の例大祭が始まった靖国神社に神道の供え物である真榊(まさかき)を奉納しました。「靖国」参拝ではアメリカからさえ「失望した」といわれたのに、批判にこたえる姿勢はまったくありません。第2次安倍政権の発足から1年4カ月近くたつのに、韓国や中国との首脳会談のめどは立ちません。日米首脳会談を目前にしたこの時機に「靖国」に真榊を奉納した安倍首相の認識が、根底から問われます。 「靖国」への首相の執念 安倍首相の真榊奉納に先立って、新藤義孝総務相と古屋圭司国家公安委員長が相次いで靖国神社を参拝しました。春の例大祭にあたっては田村憲久厚生労働相も真榊を奉納しています。首相をはじめ、安倍内閣の姿勢は異常です。菅義偉官房長官が記者会見で「私人としての行動に政府と
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