フランスでパリオリンピックの開会式当日、沿線の設備が放火され、運行休止が相次いだ高速鉄道TGVは、一夜明けた27日、厳重な警戒態勢のもと、運行を再開しています。 一方、事件について犯行声明などは出ておらず、当局は引き続き組織的な犯行と見て捜査しています。 フランスの高速鉄道TGVは26日、首都パリとフランス北部や東部などとを結ぶ3つの路線で信号機や線路のポイントを切り替えるためのケーブルの束が放火され、運行休止が相次いでオリンピックの開会式に向かう人や行楽客などに大きな影響が出ました。 一夜明けた27日、フランス国鉄はTGVのパリと東部を結ぶ路線は通常どおり、ほかの2つの路線は便数を減らして運行を再開しましたが、ダイヤの乱れは続き、全面復旧は週明け以降になるとしています。 TGVが発着するパリのモンパルナス駅では、武装した兵士が警戒にあたる中、列車の運行状況を知らせる掲示板で情報を確認する