パレスチナの伝統工芸である色鮮やかな刺繍に魅せられ、和服の帯として広めようと活動している女性がいる。現地で刺繍職人を育成し、紛争地に生きる女性たちの雇用創出につなげたいという構想もある。 完成まで5~6カ月、「世界で一つだけ」の工芸品 ことし5月11日、東京・五反田の駐日パレスチナ大使公邸で、パレスチナ刺繍の着物帯をお披露目する内輪の展示会が開かれた。招かれたのは、各国の外交官夫人や関心のある日本人ら約20人。大使夫人のマーリ・シアムさん、帯をプロデュースする山本真希さん=(株)インターナショナル・カルチャー・エクスチェンジ・ジャパン(ICEJ)代表=が和服姿で登場すると、「とっても素敵」「見事だわ」とゲストから声が上がった。 パレスチナの民族衣装に使われる伝統の模様を組み合わせたデザインは斬新だが、和服の帯として違和感は全くない。ドイツ人の女性は「淡い色づかいを取り入れているので、帯が着
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