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ブックマーク / synodos.jp (76)

  • 呉座・オープンレター事件の対立軸――キャンセルカルチャーだったのか?/田中辰雄 - SYNODOS

    1.はじめに 2021年、大学関係者の間で呉座・オープンレター事件が話題になった。稿はこの事件で何が対立軸だったのかを、人々へのアンケート調査の形で調べることを目的としている。 事件のあらましを簡単に述べる。ベストセラー『応仁の乱』の作者である歴史学者、呉座勇一氏が鍵付きツイッターアカウントで、ある女性研究者を揶揄あるいは誹謗していることが明るみに出て、炎上する。呉座氏は謝罪し、NHKの大河ドラマの歴史考証役を降板した。その後、有識者よりこの事件を一般的な女性差別問題として広く世に問うオープンレターが出され、1300人もの学者らが署名する。半年後に呉座氏の所属機関は予定されていた呉座氏の採用を取り消した。 この事件はいろいろな角度から議論が可能で、すでに多くの記事が書かれている。オープンレターが出るころまでは呉座批判一色であったが、採用取り消しで呉座氏への同情論が出るようになり、最近では

    呉座・オープンレター事件の対立軸――キャンセルカルチャーだったのか?/田中辰雄 - SYNODOS
    bros_tama
    bros_tama 2022/02/23
    正義のために自由を制限すべしというのがリベラル.
  • 教科書の中と現実の経済学――7分で読める「信用創造論」/中里透 - SYNODOS

    今年の共通テストの出題をきっかけに、信用創造についての教科書的な説明の当否がネット上で話題となっています。源的預金(現金)をもとに貸出が行われ、貸し出されたお金が預金として銀行に戻り、再び貸し出されて(以下繰り返し)、源的預金の何倍ものお金が市中に出回るようになるという信用創造論の説明は、中学や高校の教科書にも登場して親しみ深いものです。お札の行き来を通して金融のしくみを日常の感覚で自然に理解できるという点では、この説明(しばしば「又貸しモデル」と呼ばれます)に大きな利点があるといえるでしょう。 もっとも、このことは同時にこのモデルの欠点でもあります。というのは、お札(日銀券)という「モノ」の行き来に囚われて、「与信というのは貸し手と借り手の間の債権債務関係をめぐる問題である」という視点がすっかり抜け落ちてしまうからです。ネット上で展開されている議論も、そのためにやや混乱が生じているよ

    教科書の中と現実の経済学――7分で読める「信用創造論」/中里透 - SYNODOS
  • 「リベラルな国際秩序」を超えて――アメリカに生まれる新しい国際協調主義/三牧聖子 - SYNODOS

    2021年4月14日、ジョー・バイデン大統領は、20年にわたる「テロとの戦い」において、1つの画期となる決断を表明した。この日、バイデンは、2001年10月、ジョージ・W・ブッシュ大統領(当時)がアフガニスタン空爆開始を宣言したホワイトハウスの「条約の間」で演説を行い、「アメリカ史上最長の戦争を終える時だ」と宣言、アメリカ同時多発テロから20年を迎える9月11日までに、アフガニスタンの駐留米軍を完全撤退させると表明した。 アフガニスタンの安定の目処が立たないままの完全撤退については、共和党のみならず、政権内からも反対の声があがっていた。米中央情報局(CIA)のウィリアム・バーンズ長官は14日の上院公聴会で、米軍が撤退すれば、同地域の軍事力低下につながると懸念を表明した。完全撤退は、こうした懸念の声を、バイデンが押し切るかたちで決定された。 こうした決定の背後にある考えが、「中間層のための外

    「リベラルな国際秩序」を超えて――アメリカに生まれる新しい国際協調主義/三牧聖子 - SYNODOS
    bros_tama
    bros_tama 2021/05/21
    最近経済安全保障の話が大分指摘されてるが,その背景はこういう事なんだろうな.
  • 「ハイブリッド戦争」と動揺するリベラル国際秩序/志田淳二郎 - SYNODOS

    (1)クリミア半島併合作戦 2014年のウクライナ危機以降、世界は「ハイブリッド戦争」の時代に突入した。2013年秋から2014年3月にかけて、ウクライナの隣国ロシアは、政治的・経済的圧力、サイバー攻撃、国境付近での15万名規模のロシア軍の「訓練」実施などを繰り返し、あらゆる領域でウクライナに圧力をかけていた。背景に、ウクライナがEU(欧州連合)への接近を図っていたことがある。 やがて所属を表す標章のない、緑色の迷彩服に身を包んだ完全武装の集団(リトル・グリーン・メン)が、ウクライナのクリミア半島に出現した。彼らは、地方政府庁舎・議会・軍施設・空港などの重要インフラを次々と占拠した。その後、ロシア正規軍も後続展開を開始、ウクライナ軍は効果的に反撃できずに、あっという間にクリミア半島は占拠され、物理的にウクライナ土から分離させられたのである(注1)。 この直後にクリミア半島では、クリミアの

    「ハイブリッド戦争」と動揺するリベラル国際秩序/志田淳二郎 - SYNODOS
    bros_tama
    bros_tama 2021/05/10
    “「宣戦布告がなされる戦争の敷居よりも低い状態で、特定の目標を達成するために、国家または非国家主体が調整の取れた状態で、通常戦力あるいは核戦力に支援されたうえで行う強制・破壊・秘密・拒絶活動」”
  • リベラルな日米同盟と「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の意義――安倍政権の安保政策を振り返る(3)/松岡美里 - SYNODOS

    リベラルな日米同盟と「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の意義――安倍政権の安保政策を振り返る(3) 松岡美里 国際関係理論、安全保障研究 国際 #安全保障をみるプリズム 2021年3月3日、米国のバイデン政権が、その外交・安全保障政策の基方針となる「国家安全保障戦略(暫定版)」を発表した。同戦略は、中国に対する警戒感を明確にする一方、これに対処するため、米軍のインド太平洋地域への重点配備、また、同盟関係を「最大の戦略的資産」とみなした【注1】。バイデン政権のインド太平洋・同盟重視の中でも、日米同盟を重んじる姿勢は際立っている。つい先ごろ来日したブリンケン米国務長官も「日米同盟はインド太平洋地域の平和と繁栄の礎」【注2】と述べ、日の持つ戦略的な重要性を強調した。また、菅義偉首相がバイデン大統領の対面による初の首脳会談の相手として選ばれ、4月にも訪米予定であることからもこの方向性は

    リベラルな日米同盟と「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の意義――安倍政権の安保政策を振り返る(3)/松岡美里 - SYNODOS
  • 韓国の安全保障・外交戦略――隣国は「レッドチーム(中国・北朝鮮・ロシア)」入りを目指しているのか?/伊藤弘太郎 - SYNODOS

    韓国の安全保障・外交戦略――隣国は「レッドチーム(中国北朝鮮ロシア)」入りを目指しているのか? 伊藤弘太郎 国際政治学、韓国の外交・安全保障政策 国際 #安全保障をみるプリズム 2019年7月、日政府は韓国に対して、半導体などの材料となる化学製品3品目の輸出規制を課した。以来、1年以上の月日が経過した。日側が指摘した韓国の安全保障貿易体制の不備に対して、この間、韓国政府はその不備を強化したとアピールしている。 具体的には、以下の3つの対応が取られた。第一に、輸出規制措置以来、課長級会議・局長級政策対話を重ね、それ以前は3年半の間行われていなかった日韓関係省庁間の政策対話を促した。第二に、通常兵器に転用される可能性がある物資の輸出を管理するために、「対外貿易法」を改正し、規制の法的根拠を明確にした。第三に、産業資源部内に、「貿易安保政策官」(貿易安保政策課、貿易安保審査課、技術安保課

    韓国の安全保障・外交戦略――隣国は「レッドチーム(中国・北朝鮮・ロシア)」入りを目指しているのか?/伊藤弘太郎 - SYNODOS
    bros_tama
    bros_tama 2020/10/01
    “「真の独立を果たす」との目標のために、「核武装を図る」という選択もあり得ることを想定しておくべきだろう。”
  • 戦後メディアの病――悪と対峙し、弱者を代弁する自分こそが善である/佐々木俊尚 - SYNODOS

    2011年の福島第一原発事故にまつわる新聞やテレビの報道は、日の戦後メディアが内包していた問題をまざまざと浮かび上がらせたと言える。風評被害を抑えるべき報道機関が逆に風評を煽ったケースは少なくなく、そうした報道はいまも続いている。これらの風評は福島の人たちへの差別を生じ、大いなる苦しみをもたらした。この問題はおそらく、広島・長崎における被爆者差別とならんで未来への長い期間にわたって禍根を残し、後世に研究される問題になっていくだろう。 「弱者の味方」であったはずの新聞やテレビの記者たちが、なぜこのような差別を引き起こしてしまったのか。稿では、加害者と被害者の関係という構図からこの問題について論考していきたいと思う。前半ではなぜ戦後メディアがこのような構図に陥っていったのかを歴史を振り返りながら概観し、後半ではこのような構図が社会にどのような影響を与えているのかを論考する。 戦後マスメディ

    戦後メディアの病――悪と対峙し、弱者を代弁する自分こそが善である/佐々木俊尚 - SYNODOS
    bros_tama
    bros_tama 2020/04/13
    同意.誰が悪いのか,敵か味方かのようなクローズドクエスチョンではなく,社会的公正さとは何かというようなオープンクエスチョンで問いを立てない限り気づかない気がする.
  • こんな「リベラル」が日本にいてくれたらいいのに/大賀祐樹 - SYNODOS

    自民党には入れたくないけど、かといって他に入れたい政党は無いなぁ……」 選挙で投票する時、こんな風に感じたことのある人もいるのではないだろうか。自民党の一強状態が続いているとしても、無党派層の数は多い。二〇一九年七月のNHKの世論調査では、自民党の支持率34.9%に対して、「支持なし」の回答は38.3%と上回っている。一方、野党で一番支持を集めた立憲民主党でも5.8%に留まる。安倍内閣を「支持しない」という回答が31%であるのに対して、与党の公明党を除いた野党の支持率の合計は保守寄りとされる日維新の会を入れても14.1%に過ぎない。 このことから考えられるのは、自民党や安倍内閣を支持する人が多く存在している一方で、自民党や安倍内閣を支持したくないと考えている人も少なからず存在していること、それにも関わらず、自民党や安倍内閣以外に積極的に支持したいと思える政党があると感じる人がかなり少な

    こんな「リベラル」が日本にいてくれたらいいのに/大賀祐樹 - SYNODOS
    bros_tama
    bros_tama 2020/01/16
    これがリベラルだと思った動画だが,確かに日本にはない. https://www.youtube.com/watch?v=XtyCvA8eN18&t=109s 米国の良いところは取り入れるべき.
  • 沖縄に基地があるのは地理的宿命か?/川名晋史 - SYNODOS

    日米両政府が米軍沖縄普天間基地の返還に合意してから22年が過ぎた。沖縄での基地反対の動きは衰えることを知らず、日政府が進める辺野古沖の埋立ては実現の見通しが立っていない。昨年来、米軍関連の事故も後を絶たず、沖縄社会はいまなお基地をめぐる政治に翻弄されている。 さて、稿はこの問題を考える際のある重要な言説を取り上げる。それは「沖縄は地理的に重要な場所だから、基地が集中するのは仕方がない」、あるいは、より一般的に「米軍基地の存在はその地理的位置に由来する」といった類の言説である。それらは、いわば沖縄の「地理的宿命論」とでもよべるものであり、基地を肯定する人々、あるいはそれを遠慮がちに容認する人々のあいだで、ときに「諦め」に似た嘆息とともに語られてきたものである。 では、われわれはかような地理的宿命論の妥当性をどう評価したらよいだろうか。その手始めとして、まずは「日に基地がある」ことと、「

    沖縄に基地があるのは地理的宿命か?/川名晋史 - SYNODOS
    bros_tama
    bros_tama 2019/03/16
    米軍の基地のことだから,まず米国がどう考えてるのかが重要なのに,全く足りない.ペリーの頃からの米国の海洋戦略とか切っちゃっていいのか?
  • 自衛隊海外派遣論議が深まらないわけ / 中村長史 / 国際政治学 | SYNODOS -シノドス-

    実質的な議論がなされない。国連平和協力法案(1990年)、国際平和協力法(1992年)、テロ対策特別措置法(2001年)、イラク復興支援特別措置法(2003年)、そして平和安全法制〔いわゆる安保法制〕(2015年)と、自衛隊海外派遣について国会内外で議論が起こる度に、四半世紀にわたって繰り返し指摘されてきた点である。では、実質的な議論とは何か。どうすれば、それが可能になるのか。安保法制の喧騒は去れども、次の機会に同じ轍を踏まぬために、いま改めて考えてみる必要があるのではないか。 以下では、まず、これまでの議論が「論難あれども対話なし」ともいうべき派遣積極派と派遣消極派の対立状況にある様子を素描する。次いで、積極派・消極派双方の論拠をみていくが、重視している観点(国際協調・国際的評価への配慮)と盲点(政策効果の看過)が実は共通していることが明らかになる。この分析が見当違いではないとすれば、

    自衛隊海外派遣論議が深まらないわけ / 中村長史 / 国際政治学 | SYNODOS -シノドス-
    bros_tama
    bros_tama 2018/12/10
    PKO派遣の前後でその地域の紛争が,犠牲者が,どれ位増えたか減ったかとか,効果の各種データをたくさん知りたい.全然知らないんだよな.
  • 小山エミ、山口智美両氏の記事の削除について / | SYNODOS -シノドス-

    小山エミ、山口智美両氏の記事を削除した件について、お騒がせし、またご心配をおかけして申し訳ございません。下記に件についての経緯をご説明いたします。 まず、以前シノドスが運営し、今は他者に譲渡することとなった「ファクトチェック福島」の記事に対し、シノドスの評価を不当に損ねるように見える両氏によるツイートがありました。これを「悪意をもって偽情報を流している」と受け止め、そのような人の書いたものは信頼できず、掲載を続けるべきではないと感じ、記事を削除しました。 しかし、多くの方から多数のご指摘をいただき、「悪意をもって偽情報を流している」とは断定できないと思うに至りました。また、人物と記事は分けて考えるべきで、仮に執筆者に問題があった場合であっても、それだけを根拠に記事を削除することはメディアとしての信頼を失わせるという意見をいただき、あまりに一方的で拙速な対応をしてしまったことを痛感し、先の

    bros_tama
    bros_tama 2018/09/11
    下部構造が上部構造を規定する.経済が大事!!
  • 「一強多弱」の政治をどう見るか/前田耕 - SYNODOS

    メキシコでは7月1日の大統領選挙の結果、国民再生運動のロペスオブラドール氏が当選し、政権交代が起きることになった。制度的革命党の一党長期政権が2000年まで続いた同国でも、その後、2012年と今年と、18年間で3度目の政権交代が起きることになり、選挙による与野党の交代が定着してきたようである。他にも、強大な与党による長期政権が見られた韓国台湾・インドでも、近年は定期的な政権交代が起きるようになってきている。 一方、日では2009年と2012年に政権交代が起きたものの、その後は自民党の一党優位体制に戻ったようであり、再び政権交代が起きる兆候は見えない。 安倍晋三首相は2012年から総選挙で3連勝中であるが、ある党首が党を総選挙3連勝に導いたのは、過半数確保を勝利の基準とした場合、我が国憲政史上の新記録である。第一次政権(2006年9月~2007年9月)と合算すると、安倍政権の任期はすでに

    「一強多弱」の政治をどう見るか/前田耕 - SYNODOS
    bros_tama
    bros_tama 2018/08/01
    面白い.論旨明確でそのとおりだと思う.逆に言えば,9条改憲を訴えてもできなかったからこそ自民党が一強で,勝てなくても精神勝利法で満足してしまう野党が存在できるのかもしれない.
  • リベラルとは何か?――その概念史から探る/髙山裕二 - SYNODOS

    はじめに――「リベラル」は死語! 日のセッションで私に課せられたお題は、「リベラル」の歴史や定義について、です。わたしは政治思想史を専門としていますので、その領域で「リベラル」がどう考えられているのかと、それに対する私の若干のコメントを今日はお話ししたいと思います。 まず、題に入る前に、日では「リベラル」と言ってもピンとくる人が少なく、しかも今日ではおそらく若者一般のあいだでその魅力がますます落ちていることに触れておきたいと思います。その理由として、大雑把に言うと次のような事情が考えられます。 ひとつは、戦後日では長らく自民党が政権与党であり続けたわけですが、その自民党のなかにも「リベラル」と呼ばれる人びとが含まれていたため、リベラルが日政治を語る政治機軸(哲学)にはならなかったという事情があります。 もうひとつは、冷戦体制の崩壊と〈革新対保守〉という構図の終焉が挙げられます。し

    リベラルとは何か?――その概念史から探る/髙山裕二 - SYNODOS
    bros_tama
    bros_tama 2018/07/13
    “新しい時代には新しい英知が必要” “日本の文脈で言うと、その概念を従来の日本の左派・左翼のイメージから脱却させ、党派を超えたコンセンサスにしていくべきではないかということです。”
  • 戦後民主主義とその敗北――いまだ終わらない「戦後」と向き合うために/『丸山眞男の敗北』著者、伊東祐吏氏インタビュー - SYNODOS

    戦後民主主義とその敗北――いまだ終わらない「戦後」と向き合うために 『丸山眞男の敗北』著者、伊東祐吏氏インタビュー 情報 #新刊インタビュー#「新しいリベラル」を構想するために 戦後日を代表する政治学者として名を轟かせ、今も多くの人に読み継がれている丸山眞男。しかし、丸山と戦後民主主義は、すでに高度経済成長に敗北していた。はたして、いま丸山を読む意味はあるのか? 『丸山眞男の敗北』の著者、伊東祐吏氏にお話を伺った。(聞き手・構成 / 芹沢一也) ――日は『丸山眞男の敗北』という刺激的なタイトルのを出された伊東祐吏氏にお話をお伺いします。丸山といえば論者によってさまざまな像があります。伊東先生にとって丸山とはどのような人物ですか? 丸山は内部に狂気を抱えた人だと思います。 一般的には、理知的で厳格な学者というイメージですよね。戦後民主主義を代表する知識人ですから。もちろん、丸山が当は

    戦後民主主義とその敗北――いまだ終わらない「戦後」と向き合うために/『丸山眞男の敗北』著者、伊東祐吏氏インタビュー - SYNODOS
    bros_tama
    bros_tama 2018/03/13
    “やがてその不満は、純粋高潔な軍人への支持となり、最終的に国を滅ぼしました。私は、いまの世の中の不満も、私たちをどこか誤った方向に導くだろうと思っています。” 国民=被害者という欺瞞を直視すべきだね.
  • 日本の財政状況についてどのように考えるか?/中里透 - SYNODOS

    の財政状況に関する見方については楽観論と悲観論が入り混じり、必ずしも十分なコンセンサスが得られているとはいえない状況にある。「消費増税を延期すると国債暴落」と「借金1000兆円に騙されるな」の間には、やはり大きな隔たりがあるということになるだろう。両者の距離を少しでも埋めるべく、稿では現在の財政状況をめぐる議論について論点整理を試みることとしたい。 稿の主たるメッセージをあらかじめ要約すると、(1)これまでのところ歳出(財政支出)は抑制基調にあり、高齢化に伴う社会保障費の負担増を考慮したとしても財政状況に不連続な変化が生じることはなく、(2)こうしたもとで、予期しない歳出の増加などが生じた場合にも、国民負担率からみて最終的には増税の余地が残されていることを併せて考慮すると、日の財政は破綻をきたす懸念なく安定的に推移していくと見込まれるというものだ。以下、この判断に至る道筋について

    日本の財政状況についてどのように考えるか?/中里透 - SYNODOS
  • 自民党が圧勝。立民が野党第1党に〜総選挙の結果から見えてくるもの/小林良彰×南野森×荻上チキ - SYNODOS

    衆議院議席の75%を獲得して、自公の圧勝に終わった先日の総選挙。一方で、得票率でみると、その結果はちょっと違って見えてくる。議席率と得票率のずれから見る小選挙区制の問題、そして、今回の自公の勝利の背景にある、政局と選挙戦略について、専門家の方々に伺いました。2017年10 月23日放送TBSラジオ荻上チキ Session-22「自民党が圧勝。立民が野党第1党に〜総選挙の結果から見えてくるもの」より抄録。(構成/増田穂) ■ 荻上チキ Session-22とは TBSラジオほか各局で平日22時〜生放送の番組。様々な形でのリスナーの皆さんとコラボレーションしながら、ポジティブな提案につなげる「ポジ出し」の精神を大事に、テーマやニュースに合わせて「探究モード」、「バトルモード」、「わいわいモード」などなど柔軟に形式を変化させながら、番組を作って行きます。あなたもぜひこのセッションに参加してくださ

    自民党が圧勝。立民が野党第1党に〜総選挙の結果から見えてくるもの/小林良彰×南野森×荻上チキ - SYNODOS
    bros_tama
    bros_tama 2017/12/04
    なぜ小選挙区制にしたのか.政権交代できない,決められない政治がダメだと言われていたと思った.なんに対してもメリット・デメリット両面あるのだから,このような比較して選択できるような報道を望んでいます.
  • 左派・リベラル派候補がアピールすべき要点/松尾匡 - SYNODOS

    今回の選挙では、日の左派・リベラル派が、安倍自民党と小池新党の改憲・復古主義勢力の前に消滅同然に陥るか、それとも、暮らしの苦しみや不安を抱く多くの普通のひとびとのエネルギーを集めて大きく躍進するかの岐路に立っていると思います。それはひとえに、これらのひとびとの望みに答える経済政策を打ち出せるかどうかにかかっています。 私は今回、民進党が解体していく情勢の中で、「ひとびとの経済政策研究会」で経済政策のマニフェスト案を作り、まだ草稿の段階からあちこちツテを尽くして参考にしてもらえるように働きかけました。それがどのくらい伝わったのかはわかりませんが、もう公示もなされた今となっては、今さらこれ以上各党の掲げる経済政策を左右しようとしても無理でしょう。 ですから、せめて個々の候補者のみなさん、特に、政党に所属せずに、左派・リベラル系の野党統一候補などとして闘っているみなさんにお願いします。稿にお

    左派・リベラル派候補がアピールすべき要点/松尾匡 - SYNODOS
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    bros_tama 2017/10/17
    大きな変革期で,保守(右)vs リベラル(左)と言う単純な対立軸が怪しい.ケインズ政策 vs 新自由主義型緊縮,グローバリズム vs ナショナリズムとか,右左逆転してるんじゃないの??
  • なぜ沖縄の若者たちは、地元と暴力から抜け出せないのか?/打越正行氏インタビュー - SYNODOS

    沖縄の下層の若者たちは、剥き出しの暴力に支配された地元や職場からなぜ抜け出せないのか? それは生活様式や「文化」の問題ではなく、産業構造や経済の問題だと語る打越正行氏に話を伺った。(聞き手・構成/芹沢一也) ――打越さんの研究について教えてください。 私は、若者文化、なかでも暴走族、ヤンキーの若者の文化について研究しています。そうした若者たちと活動をともにし参与観察をしたり、彼らに生活史インタビューを行ってきました。 暴走族のバイク倉庫に通い、建築現場で一緒に汗を流しながら、彼らの生活と仕事について調べるんですね。そのなかで、彼らが建築業や風俗経営業、違法な就労などといった、厳しい生活や仕事になぜ就くようになるのか、つまり沖縄の下層若者の就労をめぐる再生産過程に関心を持ちました。 沖縄には「ゆいまーる」という、相互に友好的に助け合う「つながり」があるといわれます。ところが、調査を進めていく

    なぜ沖縄の若者たちは、地元と暴力から抜け出せないのか?/打越正行氏インタビュー - SYNODOS
    bros_tama
    bros_tama 2017/09/16
    ペリーは沖縄に目をつけていた.アメリカがじゃなくてずっと地政学的にとても重要なのだと思う.その価値を上手くマネタイズできる道がありそうなんだけどだめかな.
  • 自民党一強の強みと弱み――安倍内閣支持の急落で問われる野党の政権担当能力/山田真裕 - SYNODOS

    安倍内閣支持率は急落したが…… 時事通信社が2017年7月7~10日に実施した月例の世論調査の結果、安倍内閣の支持率は前月比15.2ポイント減の29.9%であった。これは2012年12月の第2次安倍政権発足以降、最大の下げ幅で初めての30%割れである。また不支持率も同じく前月比で14.7ポイント増の48.6%となり、これは過去最高の数値である。 同じ調査で政党支持率を見ると、政権与党である自民党と公明党の支持率はそれぞれ21.1%と3.2%となっている。一方、野党第一党である民進党の支持率も3.6%にとどまっている.この値より高い支持率を持つ野党はない。支持政党なしは前月比で4.5ポイント増の65.3%となっている。 これらの事実から内閣や与党から支持が離れても野党支持にはつながっていないことがわかる。国民の期待は未だ野党の上にはない。なぜこのような事態になったのか。拙著『二大政党制の崩壊

    自民党一強の強みと弱み――安倍内閣支持の急落で問われる野党の政権担当能力/山田真裕 - SYNODOS
    bros_tama
    bros_tama 2017/08/01
    “安倍への感情温度は(中略)国家主義や集団主義的な態度によって支えられたものではなかった。”納得することは多いが,なぜ自民党に代われる政権能力を持つ政党を待望する言論や運動が小さく弱いのかが知りたい.
  • リベラリストの「偽善」――リベラル国際主義に未来はあるか?/三牧聖子 - SYNODOS

    現代の政治家にとって、口先ばかりの「偽善者」というラベリングは致命的であるようだ。「ポリティカル・コレクトネス」に配慮してばかりの、中身のない美辞麗句はうんざりだという声、人々の苦境と怒りを率直に代弁し、たとえ世界中から排外的だ、非道義的だと罵られようとも、国民の利益だけを追求するリーダーを待ち望む声は、世界各地に広がりつつある。 このような世界で絶賛不人気な主張の1つが、自国の狭い利益だけを追い求めることなく、平和という共通利益を追求しよう、それこそが啓蒙された自己利益(enlightened self-interest)の要請なのだという「リベラル国際主義(liberal internationalism)」である。 史上初の世界大戦が終結した1919年、リベラル国際主義は人々に希望をもたらす新しいアイディアであった。2度の凄惨な世界大戦を経て、人類は、国際政治は軍事力だけがものをいう

    リベラリストの「偽善」――リベラル国際主義に未来はあるか?/三牧聖子 - SYNODOS
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    bros_tama 2017/05/19
    現実世界からの批判に対応できなくなったならバージョンアップして対応すべきだ,という当然のことをリベラルとしてきちんと発信しているのは,三牧聖子さんぐらいだろう.彼女の中心的な命題が分かる良記事と思う.